4月18日に、「わずかに開きすぎている目頭切開後の左右差を合わせるための古川法」というタイトルで投稿した10代後半の方の続報です。

 

他院で埋没法と目頭切開を受けたのですが、左側だけやや開きすぎで、右に合わせたいというご希望の方で、お母様と一緒に来院されました。

そこで、左のみ古川法による目頭切開修正を行いました。

術後6ヶ月の写真を、再度お見せいたします。


修正手術前

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修正手術後(左のみ・6ヶ月)

 

 

修正手術前

            ダウン

 

修正手術後(左のみ・6ヶ月)

 

結果も良く、十分に満足されていたのですが、その後、やはり目頭が開いていることにどうしても違和感があり、蒙古襞がしっかりある元の目に近いぐらいに戻したいという強い希望がありました。

はたして古川法の手術は何回もできるものでしょうか?

もちろん、修正手術は1回で終わらせることに越したことはありませんし、特に目頭周囲の皮膚は余裕がないことが多く、複数回の手術が不可能な場合がほとんどです。そのために、私の古川法は手術中に鏡で確認していただきながら、戻す程度を患者さん自身に決めてもらうようにしているのです。それでも、この方のように、一旦は満足されてもやはりどうしても、もう少し戻したい(蒙古ひだを作りたい)という方が稀にいらっしゃいます。

結論から言うと、2回目の手術は可能です。皮膚に余裕がなくても、再手術の際に、ごく丁寧に剥離し、さらにしっかり皮膚を縫い寄せることでさらに蒙古襞を作ることができます。これも、これまで250例以上の目頭切開修正手術を行ってきた経験からくる私なりの自信です。ただ、一点だけ申し上げたいのは、閉じた(戻した)蒙古襞をやはりまた開きたい、と言う要望にはお応えできません。なぜなら古川法で作成した蒙古襞の裏には、それまでの他院での傷跡や瘢痕を隠していますので、目頭を開くことでそれらがまた表面に出てきて、むしろ目立ったり、予想外の変形をきたす可能性が高いためです。その点だけご理解いただくようにしています。

 

それでは、この方の、私による2回目の古川法の手術の結果をお見せいたします。

 

当院での初回修正手術前(左のみ希望)

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2回目の修正手術前(両目希望)

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2回目の修正手術後(5か月)

蒙古襞がしっかり作成され、雰囲気がかなり変わりました。

ご本人は、元の目頭とほぼ同じととても喜ばれていました。

 

 

当院での初回修正手術前(左のみ希望)

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2回目の修正手術前(両目希望)

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2回目の修正手術後(5か月)

傷の赤み、硬さは、1年近くするともっと目立たなくなっていきます。

 
 

目頭切開他院修正手術(古川法)は、日帰り手術で局所麻酔、時間は30~40分ほどです。リスクや合併症は左右差、内出血、瘢痕などです。

治療費用は修正内容により変わりますが、この方のような場合は、両目で初回手術440,000円(税込)、2回目は両目で88,000円(税込)だけご負担いただきました。

 

モニタ―(割引があります)ご希望の方はクリニックまでご相談ください。

 

 

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タウン形成外科クリニック