30代前半の方で、7年前に他院でZ法による目頭切開を受けたのですが、目頭のピンクの肉(涙丘)が見え過ぎてしまっていることで、ご本人は、「黒目が外に向いて外斜視のようになって見える」というのをずっと気にされていたとのことです。

さらに、左の目頭の凹んだ傷跡も気にされています。

 

目頭は開きすぎているとは必ずしも言えませんが、涙丘ははっきり見えます。

 

 

凹んだ傷跡が目立ちます。


目頭を自然な形にまで戻したいということと、大きく凹んだ傷跡もきれいにしたいというご希望です。

 

患者さんからは、Z法で受けた目頭なので、逆Z法で治すのでしょうか?と質問されました。

たしかに、Z法で互い違いに入れ替えた皮弁を、逆Z法で戻すことは理にかなっています。

ただし、美容外科の教科書や医学書にも記載されていることですが、Z法は皮弁を入れ替えるだけでなく、余分な皮膚を若干切除している(トリミング)していることがほとんどなので、単に再度入れ替えすれば100%元の形に戻るわけではありません。

さらに、目頭切開後の修正希望の患者さんが、必ずしも完全に元の形に戻すことを希望しているわけではなく、ほんの僅かだけ自然な範囲で戻したいという希望の方もかなり多く(むしろそういう方が圧倒的です)、そのような微妙な調整は逆Z法では、まず不可能です(そもそも最初の目頭切開をする際のZ法でも、希望通りの微妙な調整はほぼできません)。

さらに、逆Z法で皮弁を入れ替えても、この方のように、凹んだ傷跡の範囲がやや広い場合は、傷跡の下の方の部分は隠しきれないままとなると思います。

その点、古川法では、目頭を戻す程度を患者さんの希望の程度に調整することができます。それは、術中に鏡で見てもらいながら戻し具合を決めているからです。また、傷跡については、まずこの方の程度であれば、再建した蒙古ひだの後ろに完全に隠すことができます。仮に、傷跡の範囲がかなり広い場合であっても、蒙古ひだを戻す程度をその分、多くすれば、ほぼずべて隠すことができますし、もし、傷跡は隠したいけど蒙古ひだを戻し過ぎるのも嫌・・・という方がいれば、それこそ、術中に鏡で見て、ご自身で決めることができるのが最大の利点です。

古川法は、その名の通り、美容外科の大先輩である古川晴海先生が20年以上前に考案された手術法ですが、私が古い医学書から10年近く前にたまたま見つけ、改良を加えながら数多くの患者さんに手術をしてきました。目頭切開後に元に戻したい方のために、さらに、傷跡も隠すことができる手術として、これ以上適した手術法はないと断言してもいいと思っています。

 

それでは、この方の術後6ヶ月の写真をお見せいたします。


修正手術前

                  ダウン

 

修正手術後(6ヶ月) 

古川法により、患者さんが考える自然な目頭の形まで戻しました。

 

 

 

修正手術前

                  ダウン

 

修正手術後(6ヶ月)

左の目頭の傷跡が完全に隠れているのがわかります。


 

目頭切開他院修正手術(古川法)は、日帰り手術で局所麻酔、時間は40~50分ほどです。リスクや合併症は左右差、内出血、瘢痕などです。治療費用は修正内容により変わりますが、この方の場合は440,000円(税込)です。

モニタ―(割引があります)ご希望の方はクリニックまでご相談ください。

 

 

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タウン形成外科クリニック