6月12日のブログでは、目頭切開後の傷跡をきれいに切除して縫い合わせた症例を紹介しました。

ただし、この方法は、皮膚を切除して取ってしまうことで、縫い合わせる皮膚同士が寄ってくるため、目頭がさらに開く可能性があります。

そのため、目頭を絶対これ以上開きたくない、という方にはこの手術を行えませんし、皮膚を切除して縫い合わせることで、傷跡が今よりきれいになる、という医師の見極めが重要ということを書きました。

 

前回紹介した症例です。

 

修正手術前

                  ダウン

 

修正手術後

 

術後4か月で傷跡は若干ピンクがかっていますがほぼ目立たちません。

目頭は本当にごくわずかに開いていますが、患者さんの了解の元であり、開きすぎていることもなく、とても満足されています。

 

 

今回紹介する症例は、目頭の角(内眼角)から凹みの傷跡が上下に長く、面積が広いので、傷跡を切除する切縫法を行うと、間違いなく目頭は大きく広がってしまいます。患者さんがそれを望まない場合は、傷跡を取るのではなく、隠す方法を選択します。

それが古川法です。

 

内眼角から上下に面積の大きい凹みの傷跡

 

古川法は、本来は目頭切開によって目頭が開きすぎた場合に元に戻す方法ですが、開いた目頭の皮膚を眼球方向に戻すように多い被せていくため、傷跡を隠すことができるのです。

 

皮膚が眼球方向(矢印方向)に向かっていくため、傷跡を隠すことができます。

 

ただし、古川法は目頭の形を戻すことになるので、平行型の二重が末広型に、末広型の二重は、より狭い二重に変化します。

この点を十分に了解を得た方のみに修正手術を行います。

それでは、術後の結果をお見せします。

 

修正手術前

                   ダウン

 

修正手術後

 

凹みの傷跡は取ってしまったのではなく、隠れているのです。

鋭かった目頭の角度(内眼角)が丸みを帯びた形になっています。

これも患者さんが理解され、希望通りになっています。                  

 

目頭切開他院修正手術は、日帰り手術で局所麻酔、時間は40~50分ほどです。リスクや合併症は左右差、内出血、瘢痕などです。

 

治療費用は修正内容により変わりますが、この方のように片側の場合はおおよそ150,000~200,000円です。

モニタ―(割引があります)ご希望の方はクリニックまでご相談ください。

 

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