ボトックスで小顔効果 | タウン形成外科クリニックDr.工藤勝秀のブログ ~美容外科・形成外科のあれこれ~

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「安心・安全」をモットーに美容外科診療を行っています。このブログを通して、日々の診療で行っていることや自分なりの考え方を少しづつお伝えしていきたいと思っています。

患者様は20代の女性です。

えらの張り出しが気になり来院されました。

診察で咬筋の発達を認めたため、ボトックスによる治療を行いました。

 

治療前と治療後1か月の状態です。

 

 

 

えらの張り出し部分が縮小し、全体的な小顔効果が出ています。

 

ボトックスによる小顔効果は通常のしわ治療とは少し違いがあります。

通常ボトックスを注射すると2,3日で筋肉の動きが止まります。

そのため、額や眉間の表情じわは劇的に改善します。

一方で咬筋にボトックスを注射すると同じく2,3日で筋力の低下が始まります。

その後筋力低下が継続することで、筋肉の萎縮が起こります。

(筋力トレーニングをやめてしばらくすると細くなっていくのと同じ状態です。)

 

通常ボトックスは2~3か月ごろをピークに効果が落ちていき、半年以内には効果がなくなります。

そうすると再び咬筋の運動により張り出しが出現する可能性があります。

そのため、咬筋の回復する前の段階で再度ボトックスを注射し、結果として筋力の低下する期間を長くすることで治療終了後も長期にわたって効果が持続する方法をお勧めしています。

 

具体的には初回注射から4か月ごとぐらいの間隔で計3回ほど注射を行うと1年ぐらい筋力の低下した状態が続くため、治療終了後も効果の持続が望めると考えています。

 

治療でのダウンタイムはほぼありません。

また、咬筋の筋力低下による嚙む力の低下に関しても違和感の訴えはほとんど認めません。

咬筋は咀嚼筋と言って噛むための筋肉ですが、そのほかにも側頭筋などの咀嚼筋があるため、問題は起こりません。

 

お悩みの方はぜひ検討していただければと思います。

 

治療費は5万円前後です。

何度か治療を行う必要があると考えており、1回での治療効果は永久には続きません。