50代の女性です。
下まぶたのくま(主にふくらみ)が気になり来院されました。
術前の状態です。
今回は皮膚のたるみも改善を希望されたため、結膜脱脂・裏ハムラ法は適応外となります。
(どちらも皮膚切除ができないため)
次に除皺術と表ハムラ法のどちらを選択するかです。
下まぶたのふくらみだけに目がいきがちですが、実際にはみぞの部分の周囲はへこんだ状態です。
この状態でふくらんだ脂肪の切除を行うと、下まぶた全体のくぼみが強調されてしまいます。
このような場合は表ハムラ法の適応となります。
脂肪はあまり切除せず、みぞの部分に移動させることで全体的になだらかの状態にするとともに、可能な限り下まぶた全体のボリュームを維持するという考えです。
術後1か月です。
凹凸が改善し影も少なくなるため、明るい印象になりました。
また皮膚を切開する位置を工夫すれば術後1か月でも傷はそれほど目立たなくなります。
皮膚の取りすぎや煩雑な手術による拘縮は、まぶたの外反を生じるリスクとなります。