タウン形成外科クリニックDr.工藤勝秀のブログ ~美容外科・形成外科のあれこれ~

タウン形成外科クリニックDr.工藤勝秀のブログ ~美容外科・形成外科のあれこれ~

「安心・安全」をモットーに美容外科診療を行っています。このブログを通して、日々の診療で行っていることや自分なりの考え方を少しづつお伝えしていきたいと思っています。

20代の女性です。

右ほほの傷跡修正相談で来院されました。

10年ほど前にほくろを切除したとのことです。

 

初診時です。

改善の希望は以下の2点でした。

 

①ほうれい線のあたりの白色瘢痕を目立たなくしたい。

②鼻翼基部(小鼻の付け根)の陥凹変形を改善したい。

 

線状瘢痕はほうれい線より位置・方向ともにずれていたため、術後の傷跡の方向に気をつけながら、

瘢痕の切除を行いました。

 

術後6ヶ月です。

まだ少し傷の赤みが目立ちますが、術後1年ぐらいまでにはほぼ落ち着くと思われます。

 

傷跡修正ではどこまで改善できるのかを術前に十分話し合うことが大切だと考えています。

お一人で悩まれず、いつでもご相談ください。
 

20代の女性です。

数年前の外傷後の傷あとを目立ちにくくしたいと来院されました。

 

術前です。

 

ちょうど眉毛の間にほぼ一直線に線状瘢痕を認めます。

数年経過しており、傷あとは白く、やわらかくなっております。

この状態は成熟瘢痕といい、これ以上は変化しない状態です。

 

瘢痕をそのまま切除し、再縫合すると再び直線状の傷あととなり、改善効果が少ないと判断し、

W形成術を行いました。

 

術後約6か月です。

 

まだ少し赤みがありますが、視覚的に傷がぼやけた状態になっております。

術後1年ぐらいまでの間に赤みはもっと引いてくると考えております。

 

手術はデザインと丁寧な縫合技術に加え、術後のテーピング固定が重要です。

 

手術は局所麻酔で1時間程度です。

リスク:出血・感染・創部離開・皮膚壊死など

手術費用:傷の大きさにも寄りますが、今回は約20万円です。

40代の女性です。

右胸部のTattoo除去希望にて来院されました。

 

 

〇手術は1回の切除で可能であること

〇1本の直線の傷にすると切除量が増えるため、部分的に線が2本に分かれること

〇胸の形(乳輪・乳頭の位置)はそれほど大きく偏位してしまうことはないこと

 

以上を説明の上切除を行いました。

 

術後1か月です。

 

傷はまだ硬さがありますが、経過は順調です。

傷の幅が広がらない(縫合部が引っ張られない)ように創部のテープ保護と下着による胸の挙上が大切です。

 

手術のリスクは出血や感染などです。

手術後に肥厚性瘢痕(傷の盛り上がり)のリスクがあります。

その際にはステロイドのテープ貼付や注射等を併用することがあります。

 

今回の治療費用は30万円です。