レーザー治療後の色素沈着経過 | タウン形成外科クリニックDr.工藤勝秀のブログ ~美容外科・形成外科のあれこれ~

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「安心・安全」をモットーに美容外科診療を行っています。このブログを通して、日々の診療で行っていることや自分なりの考え方を少しづつお伝えしていきたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

本日は両頬部のシミに対しレーザー治療を行った患者様をご紹介します。

通常はレーザー治療を行うと約1~2週間程度で薄皮がめくれるような反応となり、薄いピンク色の肌の状態となります。
その後に数カ月かけて徐々に肌色の状態に落ち着いていきます。

しかしながら、レーザー治療は肌の表面にやけどを起こしている状態ですので、炎症性色素沈着を起こすことがあります。
その場合は茶色いしみ→ピンク色の肌→再び茶色い肌の経過を経て肌色に落ち着いてきます。

予防としては①日焼けしない②肌をごしごしこすらないなどがあります。
また、通常はレーザー後に美白剤であるハイドロキノン軟膏も併用しています。
しかし、どうしても起こった場合には半年程度軟膏処置を行いながら経過観察を行っております。

今回の患者様も同様の処置を行いました。
強い色素沈着を認めましたので、レーザー治療の副作用としてこのようなこともあるということを知っていただきたくご紹介させていただきました。

レーザー治療前の状態です。
PIH初診みぎ
PIH初診ひだり

レーザー後2週です。
PIH2週みぎ
PIH2週ひだり

レーザー後6週です。かなり強い色素沈着を認めます。
PIH6週みぎ
PIH6週ひだり

レーザー後6カ月です。ハイドロキノンを併用しています。
PIH6Mみぎ
PIH6Mひだり

ようやく患者様も満足していただきました。
すべての患者さまではありませんが、このようなケースもありうることを知っていただければと思います。