高血圧は大人に多い病気ですが、子供がなることもあります。
 
心臓が拍動するたびに血液が動脈を通って全身に送られ、その際に動脈の壁にかかる圧力が血圧です。
 
家族に高血圧の既往がある場合、体重が多すぎる場合、または活動的でない場合、子供は高血圧になるリスクが高まります。
 
ほとんどの高血圧の子供には症状がありません。
 
高血圧は「沈黙の病気」とも呼ばれます。
 
低出生体重、早産、新生児期に長期間入院していた、または心臓や腎臓の病気を持って生まれた子供は、リスクが高いため、早期から血圧を測定することが推奨されます。
 
外来では、腕に膨らませるカフを巻き付けて子供の血圧を測定します。
カフは、成長に合わせたサイズのカフが用意されています。
 
血圧には2つの数値があります:収縮期血圧(上の数値)と拡張期血圧(下の数値)です。
 
大人では正常な血圧は120/80 mmHg未満ですが、子供の正常な血圧は年齢、性別、身長により異なります。
 
お子さんの血圧が高いかどうかは小児科医が判断します。
 
血圧は日中の活動レベル、食事、ストレス、ホルモンなどの要因で自然に変動します。
 
また、初めての診察時の血圧は医師の前で緊張する「白衣高血圧」のために高くなることがあります。
このため、子供の血圧が高い場合、2回の別の再診で再度測定する必要があります。
 
健康的な生活を送ることが、高血圧の予防と治療の鍵です。
 
バランスの取れた食事、十分な睡眠、毎日の運動、健康的な体重の維持が含まれます。
 
子供の血圧が高い状態が続く場合、血液検査や尿検査が原因を調べる助けになります。
 
場合によっては、心臓や腎臓の検査を行って原因や合併症を探すこともあります。
 
血圧が非常に高い場合は、医療専門家が血圧を下げる薬を処方します。
 
定期的な健診は、子供の血圧と全体的な健康状態を監視するために重要です。
 
お子さんの血圧を管理するための対策を講じることで、長く健康な生活を送る助けとなります。