昨日、こんなツイートをしたところ、意外にも反響がそこそこありました。

 

 

窒息の危険性の高いお菓子として、
・ポップコーン
・飴
・グミ
・ガム
・ナッツ類
などがあります。

特にナッツ類は4歳以下の子供には食べさせない方が良いと思います。
大人のお菓子の中に入っていることもあるので、GW中なども気をつけましょう。

 

このなかでも、特にポップコーンに関して「意外」「知らなかった」という意見が多かったです。

今回はポップコーンと誤嚥について、解説してみようと思います。

 

 

子どもの誤嚥・窒息のリスクのある食べ物

 

誤嚥とは、その名の通り「誤って嚥下してしまい肺や気管支に異物が入ってしまう」ことで、窒息は「喉に食べ物が詰まってしまい、呼吸ができなくなってしまう状態」をいいます。

窒息の場合は呼吸ができない、空気の通り道が塞がれてしまうため、酸素と二酸化炭素の交換が肺で行えなくなります。

その結果、脳や心臓など様々な臓器に必要な酸素を届けることができなくなります。

 

誤嚥については、異物が誤って気管支や肺にいくことで、一部で酸素・二酸化炭素のガス交換が行えなくなります。

また、普段、そこにはないものが肺や気管支にあるわけですから、炎症を起こせば肺炎となります。

 

さて、本題に戻りますが、窒息や誤嚥しやすい食べ物にはある程度の共通点があり、小さいもの、丸っこくてツルッと入っていきそうなもの、噛み切るのが子供にとって難しいものなどが該当します。

 

今回は、ポップコーン・飴・グミ・ガム・ナッツ類などを例にあげました。

 

これ以外にも、ブドウ、プチトマト、枝豆などが該当します。

私は小児科医としては、ブドウ、プチトマト、枝豆の窒息・誤嚥の症例を経験しています。

いずれも命に別状はありませんでしたが、中には気管支鏡で摘出が必要となったものもあります。

 

小さなお子さんはなんでも口にいれてしまいますし、咀嚼が大人上手でないこともあり、特に素材がツルッとしたものは、そのまま丸呑みになってしまうことがあります。

小児の窒息の50%は、食物由来というデータもあります。

 

ポップコーンについて

 

ポップコーンはとても手軽なお菓子です。

映画館や遊園地などでも定番の商品ですので、大好きな方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、ポップコーンは誤嚥のリスクがあるため、アメリカ小児科学会などの学術団体は「4歳以下での摂取は控えるように」と述べています。

 

ポップコーンはその断片が誤嚥をしやすいのと、弾けそびれた硬い豆を誤嚥してしまうことがあるからです。

大人でもポップコーンを食べた際に硬い豆が口の中で噛んで気づくことがあるのではないでしょうか。

 

子どもでも同じケースがあり、吐き出してくれれば事なきを得ると思いますが、飲み込んでしまった場合に間違えて気管・気管支に入ることがあります。

その場合、咳などで吐き出すのは困難な場合があり、肺炎などを起こしてから気づかれることがあります。

 

 

不要なリスクを避ける事で、本来は不要であった事故を防げる可能性があります。

連休中には様々な人にあったり、出かける方も多いでしょう。

連休前に、出かけ先などで小さなお子さんが食べてしまうと危険なものについて、知っておくとよいかもしれません。

 

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