以前、教育関係の友人から勧められて購入した本です。 

久しぶりに思い出して1日で読んでみました。 

 

幼児教育に関して、私は明るくないですが、この本での理論の紹介や、専門家同士の議論、そして日本における意義について学べて面白かったです。

 

 

 

 

この本では、

  • なぜ幼少期に積極的に教育すべきなのか?
  • 幼少期に適切な働きかけがないと、どうなるのか?
  • 早い時期からの教育で、人生がどう変わるのか?

という子供の人生の豊かさに対し、効率性と公平性を同時に達成できる教育が議論されています。

 

著者のジェームズ・J・ヘックマン教授のことを私はしらなかったですが、どうやら経済学の世界的権威で、様々な有名な賞(ノーベル経済学賞)を受賞した経歴のある方のようです。

 

第1章では、ヘックマン教授が、ご自身の研究・論文を含めた解釈が記されています。 主には、幼児教育の重要性、効果、経済的な効率性についてです。 

 

第2章では、ヘックマン教授以外の方が、第1章の記載をみて、様々な見解と反論、懸念点など批判的な吟味が沢山されています。

 

第3章ではさらにそれに対するヘックマン教授の反論です。

 

書籍内で専門家同士が(おそらく)忖度なしに議論されている形式がとても斬新に思いました。 

日本の書籍でこのような形式の書籍を読んだことがなく、新鮮に思いました。

 

ただ、主にアメリカの研究がベースの議論なので、日本国内においてどう解釈したら良いのかは難しく、第3章まで読んだ後は、かなりモヤモヤしました。 

しかし、最後の章で大竹文雄先生による解説がありようやく腑に落ちました。 

これはおそらく、私が教育学に明るくないのも一因と思いましたが、最後の解説の章を理解する上で「救い」と感じる方もそれなりに多いと思います。

 

注意点として、いわゆる幼児教育のノウハウ本ではないので、育児書が欲しい方には向かない本かと思います。

あと、洋書の訳本にありがちな読みづらさは多少はあります。

 

幼児教育の重要性について科学的に知りたい方は読んでみてもよいかと思います。

 

 

 

 

 

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