乗り物酔いによく使われる薬剤のほとんどは、30年以上前から使用されています。

これらの薬剤の中には、小規模ではあるがよくデザインされた研究で検討されたものもあります。

 

しかし、ほとんどのデータは健康な成人(通常は男性)を対象とした研究で得られたものです。

女性や子供の乗り物酔いに対するこれらの薬剤の有効性に関するデータは少ないですが、これらのグループは一般的に男性よりも乗り物酔いしやすいです。

 

乗り物酔いで使用される薬剤の多くは、眠気やその他の副作用を引き起こします。

 

また、いくつかの薬剤(例えば、hyscine)は、直接的または鎮静作用を介して間接的に、乗り物酔いへの「慣れ」を遅らせる可能性もあり、使用するデメリットもあります。

 

このため、乗り物酔いを克服するために「慣れ」を利用することを検討している患者に対しては、薬物治療を慎重に検討し、治療を開始する前に薬物使用のデメリットについて話しあう必要があるでしょう。

 

乗り物酔いのは、症状が出てからではなく、曝露前に服用するのが最も効果的です。特に、一人旅や頻度の少ない旅など、慣れない状況では薬を利用するのも悪くはないでしょう。

 

どのような薬があり、どれが有効であるかは、次回以降に解説します。

 

 

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