乗り物酔いに対して、いくつかの効果的な対策法があるようです。

 

1. 遠くを眺める

 

例えば、個人内で比較した研究では、水平線など視的をある基準点におくことで、船酔いが最小限に抑えることができた研究があります。

前方を注視する方法は、バスなどでの移動時に応用可能です。

 

また、別の実験室での観察研究によると、(実用的であれば)仰向けに寝ることで乗り物酔いの症状が軽減され、直立した座位の姿勢よりも好ましい結果がでているようです。

 

2. 読書やゲームをしない(頭と目の動きを制限しない)

 

別の比較研究では、頭の動きを意図的に制限することや、旅行中に読書をするなど、視覚と触覚の衝突を高める作業を避けることが、乗り物良いの予防に有効であることが示されています。

 

3. 慣れさせる

 

吐き気を催す刺激に繰り返しさらされる(つまり「慣れ」)と、乗り物酔いが軽減することも分かっています。

ただし、この「慣れ」を誘導するには、時間がかかります。

 

最大限の効果を得るためには、刺激への暴露を頻繁に、かつ段階的に行う必要があります。

最初は穏やかな刺激を与え、徐々に増やしていくことで、乗り物酔いへの受容性を最大限に高められます。

 

ただし「慣れ」は特定の刺激に対するものなので、例えば、車での移動に対する耐性ができても、船酔いには効果がない場合もあります。

 

4. 音楽を聞く

5. 呼吸を規則正しく

 

健常ボランティアを対象とした前向き研究では、規則正しい呼吸や音楽を聴くなどの対処法が、コントロールよりも吐き気の軽減に効果的であることが示されています。

 

しかし、その効果の大きさは小さかったようです。

 

 

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