生後1ヶ月の可愛い赤ちゃんの頭皮に、炎症と赤みが出てきました。

いつものようにシャンプーをしてはいけないのではないかと心配になります。

 

また、首や脇の下、耳の後ろのシワにも赤みがあります。

これは何なのでしょうか?

 

この発疹が頭皮だけに発生した場合は、「Cradle cap(ゆりかご帽子)」と呼ばれます。

最初は頭皮のかさつきや赤みから始まることもありますが、後になって他の部位(首や脇の下、耳の後ろのシワ)にも見られることがあります。

さらに、顔やオムツの周りにもできることがあります。

 

これらは、小児科医は脂漏性皮膚炎と呼んでいます(皮脂腺の数が最も多い場所にできるため)。

 

脂漏性皮膚炎は、乳幼児によく見られる非感染性の皮膚疾患で、通常、生後数週間で発症し、数週間から数ヶ月かけてゆっくりと消失していきます。

湿疹や接触性皮膚炎とは異なり、不快感やかゆみを伴うことは少ないでしょう。

 

|| 「Cradle cap(ゆりかご帽子)」の原因は?

 

この発疹の正確な原因は、わかっていません。

医師の中には、妊娠中の母親のホルモンの変化が乳児の皮脂腺を刺激することが影響しているのではないかと推測する人もいます。

つまり、皮脂の過剰分泌が、皮膚の鱗屑や赤みと何らかの関係があるのではないかと考えられています。

 

|| 治療方法

 

赤ちゃんの脂漏性皮膚炎が頭皮に限局している場合(つまり、単なるゆりかご帽子)は、自然と治療することも多いです。

マイルドなベビーシャンプーで髪と頭皮を洗ってあげましょう。

 

強力な薬用シャンプーを使うと、より早く取り除くことができるかもしれませんが、刺激が強いので、小児科や皮膚科で相談してから使用してください。

 

ワセリン、ミネラルオイルやベビーオイルを使うと効果があるという方もいます。

しかし、それらの有効性に関しては、はっきりとわかっていません。

 

また、医師がステロイド外用薬(クリームやローションなど)を処方することもあります。

特に皮膚の炎症がひどい場合は必要なことがあります。

 

症状が改善された後は、ほとんどの場合、マイルドなベビーシャンプーで頻繁に洗髪を続けることで、再発を防ぐことができます。

 

ときに真菌の感染が、頭皮ではなくシワの部分に起こることがあります。

この場合、患部は非常に赤くなり、かなりのかゆみを伴います。

小児科医は抗真菌クリームなどの薬を処方することがあります。

 

脂漏性皮膚炎は、重篤な疾患や感染症ではありませんので過剰な心配は不要です。

また、使用しているものに対するアレルギーや、不衛生によるものでもありませんし、傷跡も残らずに治ります。

 

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