また、生後8〜12ヵ月に、保護者から離れることを嫌がるようになります。

これは「分離不安」の始まりです。

 

それぞれの物が唯一無二の存在であることを理解し始めたように、保護者が唯一無二の存在であることにも気づくでしょう。

このため、保護者の姿が見えなくなると、赤ちゃんは不安になるのです。

 

赤ちゃんには時間の感覚が希薄なので、保護者がいつ戻ってくるのか、あるいは戻ってこないのかもわからないでしょう。

つまり、赤ちゃんは現在のことしか分からないので、隣の部屋に行くときでも、保護者が目を離すたびに、赤ちゃんは大騒ぎして泣きます。

他の人に預けると、心が折れそうなほどの悲鳴をあげることすらあります。

 

就寝時には、保護者から離れて寝ようとせず、夜中に保護者を探して目を覚ますこともあります。

 

|| 分離不安はどのくらい続くのでしょうか?

 

通常、10ヶ月から18ヶ月の間にピークを迎え、2年目の後半には薄れていきます。

お子さんの情緒的な成長のこの時期は、親子にとって、ある意味ではとても嬉しいものですが、ある意味では苦しいものでもあります。

赤ちゃんが保護者と一緒にいたいという気持ちは、保護者という最初で最大の愛への愛着の表れなのですから。腕の中に飛び込んでくるこどもの気持ちの強さはたまらないものがあります。

 

一方で、赤ちゃんがいつも一緒にいることを要求してくることに息苦しさを感じたり、赤ちゃんが自分を求めて泣いているのを放置することに罪悪感を感じたりすることもあります。

 

この感情の揺れ動きのような状態は、やがて赤ちゃんの分離不安とともに収まっていきます。

ここでは、それに役立ついくつかのポイントをご紹介します。

 

赤ちゃんは、疲れていたり、お腹が空いていたり、体調が悪かったりすると、分離不安に陥りやすくなります。

外出することがわかっている場合は、赤ちゃんが昼寝や食事をした後に出発するようにスケジュールを組みましょう。

また、体調が悪いときはできるだけ一緒にいるようにしましょう。

 

保護者のうち1人(例えば母親)が出かけ、父親が残るとき、そっと出かけるようにしましょう。

代わりに、一緒にいる人(父親)が気を紛らわせてあげてください。

例えば、おもちゃや遊びなどであやすとよいでしょう。

 

保護者が去った後、赤ちゃんは泣いてしまうかもしれませんが、通常は数分で収まることが多いです。

一時的に赤ちゃんが暴しく泣くかもしれませんが、それは保護者に残るように説得するためです。

保護者(例:母)が見えなくなれば、すぐに一緒にいる人(例:父)に目を向けるようになります。

 

自宅で短時間の「お別れ」の練習をしてもよいでしょう。

赤ちゃんが別の部屋(もちろん安全な部屋)に這って行っても、すぐにはついていかず、1~2分待ってから追いかけましょう。

少しだけ別の部屋に行かなければならないときは、どこに行くのか、そしてすぐに戻ってくることを子供に伝えてみてください。

 

(安全な状況で)赤ちゃんが騒いだら、走って戻るのではなく、まずは声をかけてあげてください。

これは、保護者がいないときには何も起こらないこと、そして、保護者が言ったとおりに必ず戻ってくるということを、赤ちゃんは少しずつ学んでいきます。

 

ベビーシッターさんや保育園に子供を初めて連れて行くときは、子供を降ろしてそのまま帰るのではなく、(可能であれば)数分だけ余分に遊んであげましょう。

新しい環境の中で、子どもと一緒に遊ぶ時間を数分増やしましょう。

そして、帰り際には「また来るね」と声をかけてあげましょう。

 

 

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