妊娠中の感染症は、母とお腹の赤ちゃんの両方に悪影響を及ぼ酸ことがあります。

しかし、いくつかの予防策をとることで、不要なリスクを大きく減らすことができます。

 

今回は、妊婦さんとお腹の中にいる赤ちゃんを感染症から守るために、妊娠中にできることを、1つずつ簡単にご紹介します。

 

1. 手洗いをする

 

衛生面に気をつけることは重要です。

特に、子供のそばにいるときや子供の世話をするときは、頻繁に手を洗いましょう。

 

定期的な手洗い、特に特定の活動の前後に行う手洗いは、細菌やウイルスを除去し、感染症を予防するためにベストな手段の1つです。

 

例えば、トイレの後、食べ物を扱う前、帰宅後など、特定の行動の前後に手を洗うことが重要です。

石鹸と流水でしっかりと手を洗うのが基本ですが、外出先などでない場合はアルコール系の手指消毒液での代用も可能です。

 

2. 肉はしっかり焼く

 

肉をしっかり焼きましょう。

肉にピンク色の部分がないようにするのが理想的です。

 

また、加熱されていない肉や加工肉には、リステリア菌が含まれている可能性があるので、しっかりと加熱して滅菌する必要があります。

 

3. 殺菌されていない(生の)牛乳やそれを使った食品は避ける

 

ソフトチーズは、低温殺菌牛乳を使用しているというラベルがない限り、避けた方が良いでしょう。

低温殺菌されていない(生の)製品には、細菌が含まれている可能性があります。

 

4. B群溶血性レンサ球菌(GBS)は医療者と相談

 

この細菌を保有しているかどうかは、妊娠の後期に綿棒を使用した検査でわかります。

もしGBSを保菌していたら、出産時に赤ちゃんを守る方法については、ご担当の医師と相談しましょう。

 

5. 予防接種について

 

個々の予防接種に関しては、担当の医師と相談してください。

ワクチンの中には、妊娠前、妊娠中、出産直後に受けることが推奨されるものがあります。

 

例えば、インフルエンザは、妊婦さんの場合、重症化する可能性があるため、インフルエンザワクチンで予防することは重要です。

 

6. 性感染症(STI)の検査を受ける

 

性感染症に罹患しても、症状が出なかったりする人もいます。

妊娠中に感染しているかどうかを知ることは、重要です。

 

もし、感染が判明した時は、担当の医師とよく相談してください。妊娠中でも治療可能な感染症もあります。

また、性感染症を予防するために、安全な性行為を心がけましょう。

 

7. 感染症にかかっている人を避ける

 

妊娠中は、水ぼうそうや風疹(ふうしん)などの感染症には注意が必要です。

 

水ぼうそうや風疹は妊娠合併症や先天性疾患の原因となり得ます。

 

自分自身がまだ感染していない場合や、妊娠前にワクチンを接種していない場合は、これらの感染症にかかっている人に近づかないようにしましょう。

 

新型コロナウイルスが流行している間は、マスクを着用し、人混みを避け、ソーシャルディスタンスを心がけるなど、推奨される安全対策に従うと良いでしょう。

 

8. 感染症を媒介する虫に気をつける(特に国外)

 

病気を媒介することが知られている虫から身を守ることが重要です。

 

例えば、南米など一部の国で蚊に刺されると、ジカウイルスなどのウイルスを媒介する可能性があります。

 

また、マダニに刺されると、ライム病などを生じることがあり、治療せずに放置すると、妊娠合併症を引き起こす可能性があります。

 

蚊やダニが活発に行動している季節は、外出時に長袖シャツと長ズボンを着用したり、虫除けスプレーを使用しましょう。

 

また、これらの感染症のある地域への旅行は避けると良いでしょう。

 

9. 猫の汚物に気をつける

 

猫の排泄物や、それらに汚染された可能性のあるものとの接触はできるだけ避けると良いでしょう。

同居する家族がいる場合、妊婦さん以外の人にやってもらういましょう。

 

どうしても猫の排泄物を処理しないといけない場合は、手袋を着用し、交換後にしっかり手を洗いましょう。

 

というのも、猫の汚物には、トキソプラズマと呼ばれる感染症を引き起こす寄生虫が含まれていることがあるからです。

 

10. 野生またはペットのげっ歯類や爬虫類などに気をつける

 

野生またはペットのげっ歯類や爬虫類などの糞も気をつけましょう。

ペットとして飼っている場合は、赤ちゃんが生まれるまで誰かに世話をしてもらうか、しっかりと感染対策をしましょう。

 

 

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