今回は、1ヶ月健診でよくある質問にお答えします
|| 顔や頭に赤い湿疹ができます
脂漏性湿疹や乳児湿疹のことが多いです。
基本は保湿と清潔で治療をしますが、ひどい場合にはステロイド軟膏を使用してます。
|| お尻が赤いです
ほとんどがオムツ皮膚炎です。
亜鉛華軟膏などで、お尻の皮膚に便がつかないようにするとよいでしょう。
|| 乳汁がでたり、膣から少量出血しました(女児)
母親の女性ホルモンが急になくなったため、このような反応がでるお子さんがいます。
一過性で終わる事がほとんどですので、様子をみていてよいでしょう。
ご心配であれば、1度、小児科に相談してください。
|| 排便について
授乳の度に便が出ていても全く問題ありません。
最低でも1日1回は排便している状態が望ましいと思います。
綿棒にベビーオイルなどをつけて肛門をつっつくだけでも出ることがあります。
肛門に綿棒を1−2cmほど入れてゆっくり円を描くように動かします。
綿棒刺激はくせにはなりませんから、毎日やっても大丈夫です。
|| 顔に赤色のアザがあります
顔の中心に薄くて淡い赤色のアザができることがあります。
おそらくサーモンパッチでしょう。 サーモンパッチの特徴は、指でやさしく押すと消えて、指を離すと目立つようになります。
1歳の誕生日くらいまでに消えてしまうことが多いです。
|| うなじに赤い斑点があります。
これは『ウンナ母斑』です。
こちらも正常の範囲内ですので心配いりません。
色は薄くなりますが、髪が伸びてきて目立たなくなるので、そのまま様子をみていて良いことがほとんどです。
|| 青いあざがあります
青いあざで代表的なのは蒙古斑(もうこはん)で、多くの赤ちゃんでみられます。
基本的には小学生になる前後に薄くなることが多いです。
手足にある青あざを「異所性蒙古斑」と呼ぶことがあります。こちらの青あざは消えにくいことが多いです。
|| 茶色いあざがあります
平坦で茶色いあざは「扁平母斑」が多いです。
|| しゃっくりが多いです
しゃっくりは横隔膜のけいれん(筋肉の収縮)です。
月齢が小さいうちは、しゃっくりをしやすいのですが、体に害はないので様子をみていてよいでしょう。
しゃっくりが毎日でても、一日に何度出ても心配はありません。
|| 母乳が足りているか心配
大まかな目安ですが、おしっこの回数が1日に7〜8回程度あれば十分に飲めているといえます。
健診の時に体重が順調に増えていれば問題ありません。
一週間前の写真などと比べて、顔が丸くなって来ていれば大丈夫です。
どうしても体重が心配であれば、ご自宅で赤ちゃん用の体重計を購入して、定期的に計測されてもよいでしょう。
1日あたり25〜30g 以上増えていればOKです。
|| こんなときは医療機関へ受診しましょう
新生児は体の調子を崩すのも早いです。
特に気をつけて欲しい点は:
-
38℃以上の発熱がある
-
ミルクを噴水上に何回も吐く
-
何回あげても、母乳・ミルクを普段の半分以下しか飲めない
-
ゼーゼーが続くとき
です。
この時は、近くの医療機関へ受診されましょう。
特に、発熱や苦しそうな時は、入院できるような大きな医療機関をオススメします。
(新生児が発熱した場合は、基本的に入院になります)
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