明日はMRI検査ですが、その前に | 肺腺癌ステージ2bからの生還を模索

肺腺癌ステージ2bからの生還を模索

最初の診断はステージ1aでしたが、手術の結果は・・・残念、初期とは言えませんって、そりゃ無いよね。
10か月後には、胸膜播種の診断、実質ステージⅣかよ。
さあ、どうする。
出来る限りの標準治療を追及、記録します。

これまで10数冊を超える癌治療に関する書籍を読んできました。

そしてまだまだ結論は出ませんが、何かしら今後の方向性を決めようとして、ある程度の方向性が定まりつつあります。

しかし、それはあくまでも寛解している状態でのことであり、MRIで明らかな何か異常が見つかった時には、残念ながらきつい治療を覚悟せねばならないかもしれませんね。

 

基本的に癌治療に関しては、現在の主流は三大治療(手術、抗癌剤、放射線)以外には免疫療法が最先端の治療ではありますが、まだまだ万人に効くという代物ではないようです。

また代替治療の方はというと、サプリメントに関してはあまり当てになるようなものは正直見つかりません。

根強い支持があるのは食事療法(食養治療)、特に玄米菜食を中心としたものですね。

特に厳密なものではゲルソン療法と呼ばれるもので、野菜ジュースを中心とした厳密なメニューが用意されますが、なかなか守るのは無理があるようです。(有機野菜の入手だけでも大変だが、一日に2~3Lもの有機野菜の生ジュースを飲むことなども)

また巷にはこのゲルソン療法を簡易化したような食事療法を勧めているグループがいくつも存在して、グループで勉強会などを開きながら療養を続けているようです。

 

残念なことに、西洋医学の医者たちはこのような食事療法のやり方をあまり支持していないようで、まあ西洋医学的にEBMという観点からは無理からぬこととは思う部分もあるのですが、私が一番気になったのは、実はこの食事療法を続けて居るグループのいくつかが、逆に西洋医学を拒否しよう、西洋医学は全て嘘だと断じるような状況になっているということです。

こうやって、いくつもの考え方がお互い対立して否定しあっている状況では、いつまで経っても科学的検証も行われることも無く、癌の治療を明確に方向づける事は出来ないでしょう。

 

読んでいて一番ひどい記述があったのは残念ながら患者にやさしい考えを採用していると思われた食事療法の方法論を書いた記述の中の一文でした。

食事療法を続けていて何年も体調は良かったのに、食事を普通食に戻したら3ヶ月で死んでしまったと言うような書き方でした。

それははっきり言って、食事療法は効を奏していなかっただけではないかと思われ、あまりにも極端な記述に正直そのまま読み続けるのがはばかられるほどでした。

何でも西洋医学的に物を考えろとは言いません、むしろ東洋医学的に基礎体力、体の基本を重視する事は重要と考えます。

ただし、気持ちがちょっと傾くとすぐに病気で死ぬとか、指示を守らなくなったら3日で腫瘍が出たとか、あまりに非論理的な部分もあり、ついていけなくなることが何度もあります。

 

患者さんたちは藁をもすがるお思いで書籍を呼んで治療の方向性を見出そうとしています。

あまりに極端にもう一部の宗教的な考えに凝り固まるのではなく、もう少し広い視野で治療法を考えて欲しいと思います。