かねてから、桂川・木津川CRを走っていて気になっていたことがあります。

 

日頃、私が走っている桂川・木津川沿いのサイクリングロードは、

通常「桂川・木津川サイクリングロード(CR)」とか

「桂川・木津川サイロ」と呼んでいますが、

正式名称は「京都八幡木津自転車道」で、

CR上に立っている案内道標にもそのように記されていました。

 

起点・嵐山

2010年12月嵐山にて。な、懐かしすぎる〜にひひ

 

 

それがいつのまにか「京奈和自転車道」という表記に変わりました。

文字どおり解釈すると、京都・奈良・和歌山をつなぐ自転車道になったってこと?

 

木津川の終点・泉大橋で唐突に終わっているのに、

そこからどうやって奈良へつながったの?

奈良から和歌山までどうやってつながっているの?

 

CRを走るたびに、疑問というか好奇心がムクムクと頭の中で膨らんでいました。

 

これは調査せねば!サーチサングラス

 

ということで、ロングライドにちょうどいい季節になったところで敢行しました自転車

 

 

9月25日(土)

 

桂川・木津川CRなら数えきれないくらい走っていて、

なんなら目をつむっても走破できそうなものですが(←ウソです)

奈良・和歌山のCRなんて走ったことがないので、事前の下調べは必須です。

 

WEBで調べたところ、各府県の公式サイトに紹介ページが用意されていました。

 

 

 

 

 

京都・嵐山から奈良県内を経て和歌山港までを結ぶ全長180kmビックリマーク

距離はありますが、獲得標高はそれほどではなさそうですグッド!

 

サイクリングマップのPDFをダウンロードして確認しますが、

めっちゃざっくり!にひひ

 

 

特に、奈良エリアのクネクネ感は何なんだ!?

方向音痴の私にとっては任務遂行の難易度はかなり高そうです汗

 

 

全長180km、迷走必至のライドということで、いつもより早めの7時前に出発自転車

(いかなる理由でも未明には出発しない私流を今回も貫くべーっだ!

 

「京奈和自転車道」走破が今回のミッションなので、

まずは一旦桂川CRを北上して嵐山へ。

 

 

 

 

いざ、「京奈和自転車道」走破チャレンジ START!!フラッグ

 

 

彼岸花のシーズンが過ぎ、旬の花はコスモスにバトンタッチ。

秋風に運ばれてキンモクセイの香りが漂っています。

 

御幸橋からは木津川CRへ。

ここしばらくは走りやすい東岸ばかり走っていましたが、

今回はできるだけ忠実に「京奈和自転車道」をトレースするため

久しぶりに西岸を走ります。

 

流れ橋の眺めも久しぶりです。

 

 

木津川CR(京都八幡木津自転車道)の終点・泉大橋の少し手前で

「京奈和自転車道」の進路は脇道へそれます。

 

この先は未知の道。

 

戸惑いながら川づたいに走っていくと、

泉大橋から奈良方面へ向かう道路の途中に合流。

これだったら普通に終点・泉大橋まで走らせてもいいのに。。。

 

ここから案の定、迷走のはじまり、はじまり〜ウシシ

ざっくりなロードマップのPDFをスマホで確認しつつ、

迷いながらトレースを試みます。

 

R24を少し走ると、

「ならクル」という名前の奈良県内のサイクリングロードの案内道標を発見目

どうやら奈良エリアでは、

この「ならクル」の一部を「京奈和自転車道」に充てているようですね。

 

そして、最も不安なゾーンへ。。。

なんなん!? 平城天皇陵から平城宮跡周辺のジグザグルートは!!

史跡をあちこち巡らせたいって意図なんでしょうけど、いい迷惑ですもやもや

 

お〜、これが平城宮跡(第一次大極殿)か〜。

周りに何もないところにデーンと立っているので、目印として助かりますが、

自転車道はどこ?

 

ざっくりマップはもはやあてにならず、迷走しているうちに業スー発見目

とりあえずエネルギー補給しておきます。

 

朱雀門

こっちも壮大な構えで初見の私には見応えありましたが、

周りには散歩の人がちらほら歩いてるだけでしたにひひ

 

これ以上のタイムロスは致命傷になりそうなので、この時点で完全トレースは断念。

平城宮ラビリンスを適当にパスします。

 

ラビリンスを抜け出し、再び自転車道に復帰。

しばらくは秋篠川沿いのCRを走ります。

秋篠川から佐保川沿いにスイッチしてさらに南下。

 

川西町あたりで川の合流点があり、ここからまた迷走が始まります。

どうやら複数のCRが重なっていたようで、進むべきCRを間違えたようです。

 

「ならクル(C22)」の案内道標に従って走っていくと、

倉敷の美観地区や宿場町のようなところに出てきました。

しっかり整備され、時間の流れが緩やかに感じられるような町並みに

オサレそうなお店が軒を連ねて並んでいます。

いつか時間のある時にまたゆっくり訪れてみたいと思います。

 

中でも特徴的な建物があったので、スマホで位置を確認してみると、

橿原市今井というところでした。

って、本来のルートより東に外れてるではないか!えっ

 

R165から西に軌道修正。

強引ではありますが、どうにか「京奈和自転車道」に復帰できました汗

 

途中、暑かったので位置確認のついでにコンビニでアイス休憩。

 

御所市に入り、微妙にずれながらも、スマホで細かくルートを確認することで

ほぼほぼルートどおりにトレース自転車

 

「福神」ってご利益ありそうな地名のあたりを走ります。

この辺り、上り基調ですが、後から確認すると今回のライド中で

唯一かつ最大(といっても標高255m程度)の登坂区間でした。

 

そして運悪く、このタイミングでハンガーノックの兆候が滝汗

出発から115kmくらい、いつの間にか正午を過ぎていました。

 

けど、辺りにはコンビニもなさそうです。

こんなことならさっきアイス休憩したコンビニでパンでも食べておくべきだったガーン

 

周りは梨園の丘陵地帯のようで、あちこちに「なし狩り」の幟が立っています。

早くこの丘陵地帯を下って、コンビニでエネルギー補給しないと。。。

と考えながらハァハァと走っていると、

ふと1軒の建物の前の立て看板が目に入りました目

 

・梨・苺スムージー 500円

・梨カレー 500円

 

少し通り過ぎたところで急ブレーキ!!

引き返すと、店先のテーブル席で暇そうに座っていたおばちゃんが

「いらっしゃい!さぁ、ど〜ぞ〜!」って声を掛けてくれました。

“渡りに船”とばかりに、店の前に自転車を立て掛け、店内に吸い込まれていきます。

 

Farm RIKAEN サロン・ド・カフェ あだむる』

 

店内には他にお客さんはおらず、適当にテーブル席に着きます。

 

店内はカントリー調な感じで、天然木の一枚板のテーブルがいい感じ。

アコースティックギターや譜面台なんかもあり、

店内でライブとかもやるんでしょうか。

 

早速、梨カレーとやらを注文します。

店のおばちゃんとここまでやって来た経緯を話すと、

京都から「京奈和自転車道」走破のチャレンジ中と聞いて驚いていました。

近くに「京奈和自転車道」の案内道標が立つようになり、

サイクリストがやって来ることも多くなったそうですが、

嵐山からのフル走破をしている最中の人は初めてということでした(笑)

 

そんなこんなでおしゃべりしてる間にカレーが出来上がりました。

 

梨カレーカレー

イメージしていたほど梨感はありませんでしたが、

ルーの中に煮込まれて溶け込んでいるのでしょう、

梨に由来すると思われるフルーティーな甘味が感じられます照れ

500円でご当地カレーが味わえるなんてリーズナブルビックリマーク

 

マスターと思われる白髪の紳士が店の奥からやって来ました。

おばちゃんから私の話を聞いたようで、

カットした梨をサービスしてくれました。

 

マスターの話では、この辺りは100年以上続く二十世紀梨の産地だそうです。

周りはもちろん果実としての梨園を経営しているのですが、

マスターは真っ白な梨の花に着目し、梨花園としての梨園を経営しているのだとか。

梨は桜や桃と同じバラ科だそうで、花のシーズンも4月頃。

その頃には桜に似た5弁の花びらの真っ白な花が密集して咲き、

夜にはライトアップをしたり、最近ではウェディングなんかも誘致しているとか。

 

さて、梨カレーでハンガーノックを免れたところで、

もう一つ気になっていたメニューも食後のデザートに追加注文。

 

梨スムージー

二十世紀梨ふんだんに使った冷たくて、ジューシーかつ優しい甘さのスムージーラブラブ!

上にはキャラメル色になるまで煮込んだ梨のペーストがトッピングされています。

あまりの美味しさにお代わりしそうになりました〜ニコニコ

 

今回のチャレンジライドをしなければ、絶対出会うことがなかっただろうお店。

花の季節の春にはリピートしたいと思います合格

 

さぁ、ランチも食べたところで、

「京奈和自転車道」制覇チャレンジも後半戦に突入ですDASH!DASH!

 

 

<後編>に続く右矢印