さて、前回のブログで、オーディオショップで初めて聴いた本格的なシステムの音、特にSonus Faber Cremona Mで聴いたちあきなおみさんの黄昏ビギンにびっくりしたところまで書きました。

 

父と二人で、この際思い切ってCremona Mと同じぐらいの金額のスピーカーを購入しようという事になりました。当時100万円超えのスピーカーは今とは比較にならないぐらい数が少なく、弩弓スピーカーの入り口程度の扱いだったと思います。

 

https://www.noahcorporation.com/cwp/wp-content/uploads/2022/04/Cremona-M_catalog.pdf

 

上記は当時のNOAHのカタログです。定価が136万円となっています。

 

スピーカー探しの旅と言っても、YG Acoustic Vantageにたどり着いた2021年〜2022年に掛けての1年がかりの旅と違い、完全にオーディオ初心者で、頭の中ではアンプで音が変わるわけがない(これは当時からそのような主張をする方がいたのでネットでそのような主張を信じていました)、ケーブルで音は変わらない、光デジタル接続が絶対に最も音が良い、とかたくなに信じている当時の私が探すのですから、たかが知れていますし、そもそも、どんなスピーカーがあるのかも、当時の私の知識の源はホームシアター雑誌HIVIで、StereoSoundをようやく2冊ぐらい買っただけでしたから、今の私の様にまるでオーディオ屋の店員さんの様にいろんなスピーカーを聴いている、なんてことも全くありませんでした。

ですから、オーディオ店に入ると言うだけで、店の前で何度も逡巡してようやくドアを開ける、という状態だったのです。私の旅は2009年頃から始まり2010年に終わるのですが、東京からかなり離れた場所に住んでいたのでたまに東京に出てくるときに回るというスタイルでした。

 

旅が始まった頃にはまだ存在していたRefino & Ahneloにはじめて入ったのも逡巡しまくってようやく勇気を振り絞って入ったことを覚えています。オヤイデ当時のミジンコさんのブログのリンクを張っておきます。

 

 

とにかく、高級感漂う店で、私が入った時には客は私ともう一人のみ。試聴は基本的に予約だったと思います。その入り口付近に、妙に背が高いスピーカーが2つ置いてありました。今思えば、初めてのDynaudio Confidence C2との出会いです。

 

このときは何とかELACのJETスピーカーを聴かせてもらいました。初心者なのに100万円のスピーカーを聴かせてほしいとは言い出せなかったのです。CREMONA Mの空間を満たすような音にびっくりしていた私には余りピンとこなかったのを覚えています。

 

DYNAMIC Audioに向かい、ハイエンドの階に足を踏み入れましたが、店員さんに一瞥されて、思い切って聴かせてほしいと言いましたが、なんとなく歓迎されていない感が強く、一曲だけ聴いてすごすごと退散しました。

 

勇気を振り絞ってもう一度Refino & Ahneloで試聴させてもらおうと思ったときには、すでに閉店が決まっており、石丸電気の中に移るとのことで、そこでの試聴となりました。

 

移転後のRafino & Ahnelo は石丸電気本館の6階に有ったと思います。そのフロアには同じように目立つ場所にDynaudioのスピーカーがありました。C2とC4が並んで置いてありました。

Dyaudio C2のシステムに繋がれているCDプレーヤーは空飛ぶ円盤に足が生えたような形のORACLE AUDIOの CDプレーヤーでした。異様だったこととCDを上から蓋を開けて入れるのにびっくりしたので覚えています。ここでは勇気を振り絞って持ってきていたCDを聴かせてもらいました。EVA CASSIDYのLive at The Blues Allayです。

 

とにかく、その音に仰天しました。はじめて、音像、と言う言葉の意味を本当の意味で理解したのはこのときだと思います。ギターがまるでそこにあるかのように音が視覚的に見えるのです。EVAのボーカルは真ん中にまさしく浮かんでいるようにピンポイントに定位しています。凄い、、、、、、、何だろうこれは、、、、、。

 

結局、そのCDの全曲を聴いてしまい、その場で店員さんに「これを買います」と言ってしまいました。店員さんは非常に驚いた顔をなさっていました。「お買い上げですか?」と仰るので正直に「オーディオ初心者で予算のほとんどをこれに使ってしまうことになりますが、どうでしょう」とお聞きすると、「このスピーカーの実力は底知れない物がありますから、まずは安いアンプやCDプレーヤーを組み合わせても、きっと今までよりはずっといい音になると思います。」と仰います。その後、金子さんと仰る店員さんと色々と話をさせていただき、結局、その日のうちにお支払いまで済ませて、船便で6ヶ月、デンマークから運ばれてくるのを今か今かと待つことになりました。おそらく2010年の5月頃の話だと思います。

 

そして、新築の自宅のオーディオルームは色々と調べて石井式というのがコストも安く、良いらしいとの事でHOTEIさんという方に連絡を取らせていただき、設計と管理をお願いすることにしました。今思えばびっくりするほど格安にやってくださったんだと思います。かなり簡単な見取り図と寸法を記入した簡単な図面、施工方法を工務店の方に伝えてくださり、配電盤は別途用意すること、電源タップはホスピタルグレードのパナソニック品にすること、配電盤からの配線は一個のコンセントについて一個のスイッチが対応するようにすること、アース線の処理が特殊なので、その注意点などを教えてくださいました。壁板は凝ればきりが無いが、ホームセンターなどに打っている表面が白木の塗装なしのこれにしてくれとか、吸音部は業務用の布屋さんで打っているジャージー生地が良いとか教えてくださり、結局、普通に部屋を作るのにプラス100万円程度で石井式のオーディオルームができてしまいました。

HOTEIさんとはその後ご無沙汰になっていますが、今も活動なさっているようで、もし、石井式にご興味があればご連絡を取ってみられたらどうでしょうか。下にHOTEIさんのホームページのリンクを張っておきます。

 

ただ、私の部屋は基本設計が終わってからお願いしてしまったので、石井式の要諦である部屋の寸法比と比べると天井高が低すぎて、理想的ではないので、もし、お願いするなら、新築の設計時にお願いする方が良いと思います。私は本当にこの部屋にして良かったと思いますし、費用も目玉が飛び出る、という感じではないです。

 

 

 

 

こうして、部屋ができあがる前にその部屋で使うスピーカーを決めてしまうと言う事になったのですが、部屋の完成とほぼ同時に運び込まれたConfidence C2の音に私は仰天してしまうのです。

 

その事は次回に