素晴らしい製品を世の中に出し続けているTOP WINGの菅沼社長さん。私は製品の効果と値段の比に感服し、高価格に振れ続けているオーディオ業界に一席を投じてくださっていると感心していますし、素直に凄いなとも思っています。
今回、購入させていただいたオーディオ用ネットワークスイッチ,OPT REF SWITCHも機能と実際の音を聴くと格安としか言いようのない値段です。
たとえば、業務用ネットワークスイッチ
こちら
これ、50万円以上します。
ネットワークスイッチの高性能な物は非常に高額なのです。その意味ではDELA S1だってぼったくりとは言えない値段だなと思いますが。。。
それはさておき、そんな風に私は菅沼社長さんをある意味尊敬しています。
その方が、スイッチのカスケードは意味ないと仰ったので、そんなもんなんだとは思った物の、光絶縁カスケードがなぜか音が非常に良くなり(これは余っていたから重ねて見たら良かった、という発見で、理論など全くありません)、もしかしたら、菅沼さんの仰っていることは今回に限っては間違っているかもと思っていました。
また、もう少しSFPポートがあれば良いなと思っていたところに、クロック入力付のOPT REF SWITCHが発表されたので、発表直後に行きつけの店に注文が受け付けられるようになったらその日に注文しておいてほしいと依頼して入手しました。
結果として、ネットワークスイッチをメディアコンバーターのように用いた今回の使い方で、やはり、光絶縁カスケードと同じく音がよくなりました。しかもカスケードで4段でようやく到達したような音の領域にあっという間に到達したのです。
光絶縁カスケードや、スイッチングハブのカスケードは何をしているのでしょうか。
元々、私は、SFPポートをネットワーク経路間に挟みこむと、なぜか音が良くなる事は経験的に知っていました。
Chat GPTと議論をしていたのですが、彼の意見は、ノイズのモダリティーが変わるからで、クロックやジッターなどの信号の成分の変動ではない可能性が高いという意見でした。しかし、ノイズが主要因であれば、OPT LAN BRIDGを経路内に入れた場合には光接続の方が音がよくなるはずですが、ノイズの伝送経路となり得るDACケーブルの方が音はよくなります。
これから考えられる可能性は幾つかありますが、一つは伝送されるノイズよりも光ポートを持つSFPの電源電圧変動の方が音質に関する影響が大きい可能性、もう一つはノイズ自体が効果の主体ではない可能性です。
実際にはSFPトランシーバー内のクロック精度なども大きく影響しますから、何が影響しているのかの要因の特定は容易ではないです。
私がこれまでの経験で言えるのは、複数の要因が絡み合っていて、少なくともSFPポートの経由数を増やすほど音がよくなる可能性が高いという事だけです。
今の所、以下の様な事が考えやすいのかなと思っています。
光絶縁カスケードやスイッチングハブのカスケードによって、
①電気的ノイズ経路の変化、
②各段のPHY/SFP/スイッチ回路が発生するノイズの変化、
③下流機器に到達する通信タイミングや負荷変動パターンの変化、
④それに伴う電源・GND・クロック周辺のノイズ状態の変化、
が生じる。
そして、その変化が私のシステムでは音質上の改善として現れているのではないかと考えています。
ただ、光絶縁カスケードにしても、そもそも光絶縁装置やそれに使う電源の質などによっては音質が悪化したり変化しないという事も、十分に考えられますし、ハブのカスケードについても上記の4つの要素の変化の具合によってはかえって悪くなってしまうという事もあるでしょう。
これまで私の環境では、光絶縁カスケードも、ネットワークスイッチのカスケードも上手くいきましたが、これは電源にかなりこだわっていることも大きく影響しているのではと考えています。
いずれにしても、ネットワークオーディオは新たなデジタルオーディオの世界を私たちに見せてくれています。そして、まだまだ、何が起きているのかを正確に把握できていないという状態なのではと思うのです。
