電源アダプターアクセサリーの比較動画を作ってみました。手持ちの中からTAISアダプター、DC iPurifier2 、を比べています。

 

今回の動画は上流はDC POWER BOXを使いOPT ISO BOXを負荷に使っています。音は出さずにアイドリング状態での比較ですが、実際にはノイズは音出しの有無で、肉眼的に変わった様子が見られませんから、稼働状況時の比較と考えて良いです。

 

 

 

リニア電源のDC POWER BOXは単体では無負荷でノイズはほとんどないのですが、この動画でわかるようにネットワーク機器が負荷として接続されると大体4mV程度の負荷によるノイズが観察されます。ノイズ周波数は400-450kHz が主体でした。

 

低ノイズだから音が良いわけでは無いというのは、やはり明確に言えると思います。まず、低ノイズというのは供給する電気にノイズが乗っていない、という意味で、機器と接続した場合に機器内のノイズの影響を受けて、その系全体、つまり、電流が実際に流れる経路

 

例1 電源→→HOT側電源線→→機器→→GND側電源線→→電源 

 

の系全体の全周波数帯域のノイズが減るわけでは全く無いのです。

一般的なリニア電源やバッテリーは、

 

例2 電源→→HOT側電源線→→抵抗→→GND側電源線→→電源

 

という系で、抵抗の前後を測定した場合には非常に低ノイズ、というかほぼノイズはありませんが、実際の機器は抵抗と違って、機器の電流需要は変動しており、特にデジタル機器の場合には急峻な電流の吸い込みや、それとは逆に電流の停止が繰り返されているのです。

 

つまり、リニア電源がノイズに有利だというのはその通りですが、その有利さが効果を発揮する場面がある、という事だと思います。リニア電源単体で例えばダミー抵抗を負荷に使えば極めて低ノイズのはずですが、デジタル機器のように非常に高い周波数で負荷が変動してしまうと、その負荷変動に応じて電源が瞬時に対応しなければ電圧変動の波が生じてしまい、今回観察されたような状況に陥るであろう事は容易に想像がつきます。

 

DC iPurifierPro はOPT ISO BOXで最も大きくノイズがでている、400kHz帯のノイズ除去に非常に効果的でノイズは大きく低減されます。このアクティブノイズキャンセラーはかなり熱を持ち、ノイズの様子からシャントレギュレータなのでは無いかと推測しています。少なくともDC POWER BOXに使う分には音質的にも非常に有効でした。これは意外な結果でした。

 

TAISアダプターはさらに数dBノイズを下げます。音質はより背景が静かになり分離が良くなります。よく見ると、TAISアダプターの方が全帯域でより、ノイズを下げているのが判ります。

 

この1週間、いろいろ試したのですが、音質に強く関係するのはOPT ISO BOXに用いる電源では、この400kHz及びその一次高調波の800kHz前後の山の高さと、低周波数領域、0-20kHzの可聴帯域でのノイズ低減のようです。この両者が下がると音質は素晴らしいのですが、片方だけだと、上流の接続相手を選ぶ感じです。例えば、DC iPurifier2は数100kHz帯のノイズは非常に良く抑えており、素晴らしいのですが、可聴帯域についてはほぼ素通しの感じです。ですから、一般的なスイッチング方式のACアダプターだと効果がもう一つになってしまいます。petit tank+petit Susieは低周波領域のみ多少下げますが、数100kHz帯についてはつけてしまうと余計ノイズが大きくなってしまいます。また、おそらくプラグの接続が不安定なため、電圧が常に揺らいでしまいます。peititシリーズについては音質的にもDC PowerBoxのような練られた電源には絶対に使わない方が良いです。電源の持つ良さを殺してしまいます。

 

という訳で、オシロスコープで観察すると、色々な事が判って面白いです。まあ、私が書いていることが本当に正しいかは全く判りませんので、音と、ノイズを比べてみての話です。実は、おすすめしているAdaptor Tech社のACアダプターについては面白いことがあるのですが、それはまた別のブログで書かせていただきます。