サブシステムの性能を抑制するために買ったQUAD  11L CSですが思いの外良い音でした。


特にオーケストラ曲のように厚みが必要な曲ではやわらかめの音像が幸いしてスケール感が出ていい感じです。


では米津玄師さんの曲のように打ち込みが多用された曲はどうでしょうか?

このスピーカーは立体感は非常によく、手持ちの707S3やLUMINA II Amatorと同等に感じますが、音場の立体感はあるものの楽音の分離がもう一つの感じです。

音が全体に混ざり合いがちです。

オーケストラ曲ではそれがいい感じなのですが、

例えば、


KICK BACKでは音の立体感は十分で楽しめます。ただ一方で空間は音で埋め尽くされる感じになります。分離感が悪いのです。多分このスピーカーだけ聴けば十分に楽しいのですが、より良質な他のスピーカーと比べるとキレが悪く感じます。


この辺はオーケストラを聴いた時の厚みと表裏一体なところがあり、この分離感の悪さが厚みに感じているので聴く曲がどちらが多いかでこのスピーカーの評価は変わると思います。