このところ、アナログレコードの音の良さにびっくりし、しかもエントリー機器ですら、アナログレコードの方が音がよく聞こえるということに驚愕しています。

image

なんで、明らかにフォーマットで負けているのにレコードの方が音が良いのか。そして、CDやデジタルデータ再生はハイエンドになればなるほど、アナログの音に似てくるのか、なかなかすべてを合理的に説明する理屈が思いつきませんでした。

 

私は、デジタルの記録方法そのものに多少無理があるので、再生時に左右チャンネルを全く同時に、且つ時間的に正確に波形を再現するのが実は難しいのではと思っていましたが、AudioDesignさんのブログを読んで、うーむ、それなら納得かもと思い、ご紹介します。

 

 

 

ここでは録音方法の違いから、アナログはそもそも盤面に記録するときにRIAAカーブに従って高域を持ち上げて記録し、再生時に下げている、そのために高域のダイナミックレンジだけを比べれば、実はデジタルよりもアナログレコードの方が確保されいているのだ、という説明です。

ここの部分の説明は、間違っています。ダイナミックレンジではなく情報量が低域に比べ高域に偏っている、というべきです。したがってAudio Designさんのブログの誤りだと思います。失礼いたしましたえ

 

そもそも、周波数が高い方が同じ振幅ならエネルギーが高いのでここはエネルギー密度が高いというべきでした。同じエネルギー(音圧)なら、高域に行くほど振幅は小さくなります。ですから、同じ音圧なら盤面に刻まれる信号の幅は、高域に行くほど狭くなってしまいます。高域に行くと狭くなってしまうと、何が起きるかというと、高域がノイズに埋もれてしまうという現象が起きます。そこで、アナログレコードでは、記録するときにRIAAイコライザ特性に従って高域を持ち上げて(低域を下げて)記録しています。こうすることで、高域であっても、振幅は一定になるのです。定義上音圧は振幅にのみ左右されます。ですから、同じ音圧なら振幅は周波数に関係なく一定です。この記載は誤りです。

100Hzに比べて、10kHzでは30db程度持ち上げていることになります。

だとすれば、原理的には、高域に行けば行くほど、微小信号まで記録できることになり、つまり高域のダイナミックレンジは広いことになります。

 

RIAAカーブは記録時に500Hz-20Hzを20db/Octで減衰し、500Hz-20kHzを20db/Octで増強しています。そのため、実際に記録される信号内の情報量としては高域に偏っています。

この事が高域がクリアに聞こえたり、分離感が良く聞こえる一因になり得ると思います。

 

この説明は今までのどの説明よりも説得力がありました。ご一読をおすすめします。

 

と言うわけで、残念ながら、Audio Designさんの情報には決定的な誤りがありそれを元に私も誤った情報を発信してしまいましたことをお詫びいたします。

 

一方で実際に記録された情報量が高域に偏っている事は間違いなく、それがアナログレコードの音の方が良く聞こえる一因かも知れません。だとするとプリエンファシスCDのよく聞こえるんだろうか?