ポータブル電源にして、物によっては音が驚くほど良くなります。ただ、例えば手持ちの真空管アンプのように、明らかに音量が上がり、音もクリアになるのですが、音が平面的になってメリハリが無くなり、『電気機器の動作としては明らかに改善しているが、音がつまらなくなる』と感じる機器もあります。

 

特に真空管アンプの音の変化と、アナログトランジスタアンプの音の変化はかなり大きい物がありました。

 

さて、何故こんなことが起きるのでしょう。

 

一つは、正弦波が正確になる、というポータブル電源特有の現象が寄与している可能性は高いです。

この写真は以前に我が家のオーディオルームの電源をオシロスコープに表示させた波形です。非常にいびつである事がわかります。

この波形をさらに拡大すると、

こんな感じにヨレヨレです。

 

一方で、クリーン電源、PowerStream P8を通した電源の波形は

こんな感じ。この波形にも拡大すると高周波ノイズは乗っています。

こんな感じです。

 

でも、この高周波ノイズはあるのですが、クリーン電源はそれでも音は良いのです。

おそらく、ポータブル電源の波形もこれに近い感じで奇麗な正弦波なのだと思いますし、インバーターなので、高周波ノイズは乗っていると思います。しかし、ポータブル電源も、物によっては音が良いのです。

問題は、この奇麗な正弦波同士なのに、クリーン電源と比べて明らかにポータブル電源の方が音が良いという点です。

 

まず、使用したポータブル電源の定格が2000W~3600Wと高いことが音の良さに関与している可能性があります。

高性能インバーターを介して直流から交流を作り出しているポータブル電源では、実は電源のインピーダンスが非常に低く、瞬時の電力需給の変化に柔軟に対応しているのではないかと思うのです。

 

また、商用電源では家庭内に引き込まれた後にVF線やブレーカーなど、僅かなりともコイル成分(インダクタンス)などがある部分を通ってくるわけで、すでにコンセント部分で電圧と電流に位相差が生じており、力率が低い可能性も有ると思うのです。一方で、ポータブル電源の場合には、給電時の位相差は無いと思われますし、さらに、インバータに加えて効率を高めるための力率改善回路などが組み込まれていることもある様です。このように、実はポータブル電源と商用電源とでは動特性が大きく異なっているのではないかと想像します。

正弦波の正確性だけでは無く、この動特性の良し悪しが音に影響してるのでは無いかなと思うのです。

 

こういったことに詳しいみなさん、もしよろしければコメントでお教えいただけると助かります。