ここ10日ほど、ようやく長期の休みが取れて、パリ5輪を見に行ってきました。まあ、なかなかまとまった休みが取れないのでほんと、久しぶりの海外でした。運良く、男子卓球の三位決定戦と決勝、女子団体の決勝のチケットを息子がゲットし、悩みましたが見に行くことにしました。

 

とにかく、強く感じたのは、日本国内で感じているよりももっと日本の国力が低下しているんじゃないかという事です。

 

オリンピック会場では中国人と間違われます。まあ、それはあたりまえで、例えば、卓球女子の決勝は、日本対中国でしたが、テレビでは判りませんが、実際に会場にいるのはほとんど中国人なのです。これには驚きました。ここは、中国か?という状況でした。

日本人は中国人の1/20程度でしょうか。当然、加油!!の大歓声。耳が痛くなるほどです。彼らは一様に国旗を掲げて、係員が前に国旗を垂らさないように注意してもお構いなしに隙を見ては旗を壁から垂らすのです。正直なところ、彼らの会場での振る舞いにはかなり辟易としてしまい、これまで中国の方に悪印象を持ったことなど無かったのですが、中国の方を悪く言う人の気持ちがちょっと判る気がしました。

 

私の妻と娘がトイレに立ち、前のフランス人カップルが軽食を買いに行っている間に、そこに中国人の若い男女が当然のように座り込んでしまったのです。座席は完全指定席ですから、私はそのうちの2人の若い女性に、ここはあなたの席ではないと、英語で伝えると、凄い形相で「はーっ!!」と威嚇されました。それを見ていた、その横の中国人のご夫婦が、そこはあなたの席ではないだろと中国語で注意してくれ、ようやく彼女たちは立ち去りましたが、フランス人カップルのいた席の若い男二人はそのままそこで何食わぬ顔で、旗を振りながら、大声で応援していました。私はてっきり、座席の入れ替え制で入れ替わったのかなと思っていたのですが、そうでは無く、他人の席にちゃっかり居座っていたのです。フランス人カップルが帰ってくると、彼らはびっくり。自分たちの座席に中国人が座っているんですから。

 

でも、あれだけの中国の方たちが街にも、会場にも溢れかえるほど来ているのには本当にびっくりしました。100万米ドル以上の資産を持つ富裕層だけで420万人と言われていますから、当然ですが、とにかくこの隣国と私たちの国が付き合っていくのは思っている以上に大変だろうなと実感として感じましたし、彼らの持つナショナリズムに怖さも感じました。

 

後はやはり物価です。

事前に高いと言われていたので、覚悟はしていましたが、本当にびっくりの物価でした。

水のペットボトルは、街角だと2.5ユーロ前後。スーパーだと、1.5ユーロぐらいでしょうか。私たちはスーパーでまとめ買いで6本5.4ユーロのエビアンを買っていましたが、それが最安です。日本なら自販機で、130円。つまり0.9ユーロぐらいなので、3倍します(まあ、実際、パリでは水よりコーラの方がどこでも安かったです)。

普通に街で買うなら、2.5ユーロ、約400円です。ペットボトル500mlの水が、です。

普通に家族5人で食事をすると平気で2−3万円ふっとびます。例えば、先日、シャンゼリゼにあるイタリアンで、パスタ一つ、ピザ3枚、サラダ1つ、飲み物(コーラとかのソフトドリンクです。我が家は誰1人酒が飲めません)で、190ユーロでした。まあサービス料が12.5%乗っているので、実際には170ユーロ程度なのですが、それにしても、日本円だと2.7万円です。一人あたり5000円を超えています。

ちょっと高級な焼き肉屋で結構食べて、これぐらいではないでしょうか。この値段ならうな重も特上が十分食べられます。

そう考えると激高です。

 

写真は、ちょっと休憩して、マクドナルドで、ポテトと飲み物を買ったときのレシートです。ポテトLは4.4ユーロ、Grand Friteというのは、皮付きのフライドポテトで結構美味しいのでよくオーダーしましたが、4.4ユーロ、飲み物はファンタ3.8ユーロ、コカコーラゼロ3.8ユーロでした。ポテトと、飲み物だけで、なんと40ユーロ、5人分とは言え、6400円です。ポテトとのみもので一人1280円也です。ちなみにバーガー類は8ユーロぐらいから、物によっては10ユーロ超えです。

 

ちなみに、コンビニみたいなスーパーが街の中のあちこちにあります。

例えば、日本からは撤退したカルフールにもカルフールシティーという小型スーパーみたいなのが市内にありました。こういったとことではサンドイッチを売っていて、これが結構美味しかったので何度か買いましたが、4ユーロから、5ユーロぐらいでした。600-800円ぐらいと言う感じでしょうか。これにコーラが1.9ユーロで合計6ユーロ強。それだけで1000円です。

 

これを普通にパリの人たちは払っているのです。

感覚としては、1ユーロ 100円ぐらいだと、まあ納得かな、という感じの値付けに思えました。

とにかく、円の力が弱っていることを本当に実感しました。

こんなですから、欧米の人が日本に押し寄せてくるのも納得です。だって、全てが格安ですもの。

いつもヨーロッパに行くと思うのですが、とにかく街がカラフルです。そして、街のあちこちに生の楽器の演奏が溢れています。

メトロの駅には、大抵何らかの生演奏を通路でしている人が居ます。まあ、日銭を稼いでいるので別にボランティアではないのですが、あと、地下鉄にもアコーディオンを持って乗り込んできて、勝手に演奏し、お金を要求する様な人も居ました、まあ、それでも生の楽器の音は日本に居るよりも遙かに多く接することができます。

 

また、以前に比べて、ChatGPTや自動翻訳のおかげで、言葉の問題は格段に楽でした。まあ、英語はともかく、フランス語は全くわからないのですが、ChatGPTは素晴らしい精度で翻訳してくれますから、かなり複雑な会話もこなせました。

 

いずれにしても、今回の休暇は非常に有意義でした。今日からまた仕事に精を出します。

あ、オーディオブログもできるだけ更新します。まずは、TRINNOVを設置せねば