私にとっての長年の興味だった汎用ケーブルの音はどうかという疑問に答えを出すべくRCAケーブルとUSBケーブルで行った音質比較は想像よりもはるかに興味深い結果に終わりました。


今回の比較に使ったUSBケーブルで最も音が良かったのはReferenceのEpisode3を除けば、なんと短いから買った、サンワサプライの極細ケーブルでした。まあ我が家のサブシステムで、評価者が私一人というめちゃくちゃ精度が低い報告ではありますが、わたしの基準では、音場が広く、そこに立体的に楽音が配置され分離が良く、音の細部がよく表現できているという完全にモニター系の音が好みのいちユーザーが実際に比較した結果としては誠実に評価したつもりです。他の評価軸では別の結果かもしれません。


それでも汎用品がオーディオ高級ケーブルを軽々と上回る様は驚愕以外の何者でもありませんでした。


ちなみに高級オーディオケーブルの名誉のために申し上げると、比較には書きませんでしたが我が家の中のUSBケーブルの音の良さでは1位 BJ-Electric EPISODE5、2位 BJ-Electric Episode 3、3位 FidelityGate USB-7500、4位 FidelityGate USB-3000  5位 サンワサプライ極細標準USBケーブルと上位は全てガレージブランドの高級USBケーブルが占めておりこれらとサンワサプライの間には埋め難い差があります。


さて今回の比較で私が大手オーディオケーブルメーカーに抱いた疑問は、彼らが本当に試聴して音を決めているのだろうかという疑問です。いや、本当にどうやればUSBケーブルの音をよくできるのかを知っているのだろうかとさえ思いました。


 少なくとも1000円未満の汎用ケーブルたちと良い勝負を繰り広げてしまう5000円以上のオーディオ用ケーブルなどなんの存在意義もありません。あるとすれば彼らの生活に糧のためでしかないはずです。


 例えばサンワサプライの一種だけに負けるならまだしも、今回のSAECにしてもWireWorldにしても少なくとも、サンワサプライにははっきりと負けており、エレコムのフェライトコア付きケーブルにも負けている感じですし、エレコムのオーディオ用USBケーブル600円台とはいい勝負でした。

 流石にこれはひどいと言わざるを得ません。


この現実を知ってしまった私がオーディオ初心者にしてあげられる助言は、2万円前後の高級オーディオケーブルには手を出さない方がいいということと、そんな物を買うならサンワサプライの極細USBケーブルが幸せにしてくレルという事です。


経験を積んでシステムのグレードを上げたくなたくなったら、BJ-Electric、FidelityGate、JS-PC Audioなどの口コミで評判がいいガレージメーカー製の2-3万円の機種かもしくは思い切って、大手メーカーの10万円以上の価格帯の製品を選ぶ方が結果的に散財しなくてすむと思います。

流石に10万円以上するケーブルはそれなりですが、大手メーカーの10万円の製品はガレージメーカーの2-3万円と同程度のことが少なくありません。


いずれにしてもオーディオケーブルメーカーには猛省を促したいです。