これまで、いろいろな電源を試してきました。とくにACアダプターの物ではバッテリー駆動も、含めて様々な電源を試しました。
そこで、私なりにこれまでの経験をふまえて、こうすればほぼ確実に音がよくなるという今のところの私見を書いてみようと思います。
音(映像)がよくなる要因
1. ノイズが少ないこと
少なくともデジタル機器の電源に関する限り、ノイズが少なければ少ないほど音(映像)が良くなることは確実だと思います。
例えば、ACアダプターの場合結構な割合で、DCケーブルがノンシールドタイプになっています。例えば、20万円以上もするHYPSOS用の1.5万円もする専用DCケーブルもノンシールドでした。これにアルミホイルを巻くだけで音は確実に良くなります。
今の私たちの住環境は電波だらけです。Wifi、5G、4G、電源のハム。各種機器からの放射電波、これらをシールドするだけで音が良くなるのです。アルミは銅についでシールド効果が高い金属です。アルミホイルは非常に良いアイテムです。
基本的にスイッチング電源は効率は良いのですが、高周波のスイッチングノイズが不可避です。従って、リニア電源の方が音が良いです。電池はさらに低ノイズなので、リニア電源の遙か上を行きます。
ただし、電池は注意が必要で、基本的にセルの電圧をそのまま使う場合に限って、音が良いのです。例えば、モバイルバッテリーの5Vは多くの場合、リポバッテリーの電圧を、スイッチングレギュレーターで昇圧、もしくは降圧して5Vにしていますから、これはスイッチング電源と同様、音は悪いです。
低ノイズであれば音質は良いです。しかし低ノイズだけで音質を説明できるなら鉛蓄電池とリポバッテリーの大きな音質さは説明がつきません。次項目の電力供給能力が重要な役割を果たしているのだと思います。
2.機器の電力需要変動に即時対応できること
これは機器由来のノイズを抑制すると捉えても構いません。デジタル機器は、そもそも内部にスイッチング回路を大量に有しています。それぞれが別々のタイミングでスイッチングを繰り返し、その都度、電力需要は局所的な変動を繰り返します。それが回路内の非常に多くの場所で起きているのです。
すると、その需給は波となり、合成されて、モアレを形成します。単一のクロックに従って動作しているとしても、ある一点からみた場合にそれぞれのスイッチングが起きている所までの距離が異なるので、干渉波が発生してモアレ状のノイズを作り出します。これが電力需給に起きているのです。これを抑制するためには、一つは電力需給によって生じる波を極力低くする必要があります。しかも、モアレなのでどのような周波数の変動も起きうることになりますから、幅広い周波数に対応したノイズ対策が必要になります。
そのために必要なのは、強力な電源供給能力と、瞬間的な電力変動にどこまで追従できるかも非常に重要な要素になります。
このことが、鉛蓄電池よりも、リポバッテリーが、そして、内部抵抗が低いOSコンを多並列接続したTAISコンデンサバンクや、さらにTAISコンデンサバンクのDCプラグ直近に小型リポバッテリーを並列接続したTAISアダプターが音が良い理由だと私とTAISさんは考えています。
この理論で作成したこれらの機器が何に使っても音がよくなるという事実で、おそらく私たちの推測は真実なのではないかと思うのです。
この2点を同時に満たす電源が作れるなら、おそらく非常に高音質になるでしょう。
逆に、今の手持ちの機器であってもこれらの要件を満たした電源を使えば見違えるような性能になるはずです。
今のところ、この2要因を満たしているのは、リポバッテリーを使ったTAISアダプターをバッテリー駆動と組み合わせた物だけです。その音は驚くほどの高音質です。何とかACアダプターとして作れれば良いのですが、、、、。