ある方からコメントでWiiM Proについてどうですか?とコメントをいただきました。


昨年末のAmazon BlackFridayで購入し試したものの音は今ひとつで、結局箱入り娘になっていたのを再度取り出して試してみました。


まずはWiiM Pro Plusのデジタル出力をModel 40nに入れてみます。WiiM ProPlusの電源はリポバッテリー+TAISアダプターの最強布陣とifi Power Eliteの両方を試します。

またSonore OpticalModuleをつかってLANケーブルもJS PCオーディオの最高級品です。




ちなみに、Dst-Lacertaをここ環境で使うと素晴らしいパフォーマンスを見せてくれます。


対するModel40nは普通にWifi経由の再生で共にAmazon Musicのコブクロ 桜を再生します

まずはWiiM  Pro Plusからです。


スピーカーはPIEGA PREMIUM301です。


これだけ聞けば悪くはないですが、明らかに音の分離感と音響の広さは足りないなと感じます。音場はスピーカーの間から外に広がる事はありませんし、ギターとボーカルの分離感ももう一つで塊になってしまっています。


次にModel 40nのネットワーク再生をWifiで聴いてみます。


まず明確に音の分離がいいです。ボーカルは完全にギターなどから分離し宙に浮かぶ感じです。音場はスピーカーの外側、上下に広がり、多分これを買った人は『買ってよかったーー〜!!』と悦楽に浸れるだけのクオリティを持っています。


というわけで少なくともデジタル出力を使う限りバッテリー駆動+TAISアダプターという最強布陣を持ってしてもWiiM  Pro Plusの音はModel40nのネットワーク再生には敵いませんでした。


次にアナログ出力を試してみます。


おおー! なんと予想に反してこっちの方がいいです。音場は多少広くなります。しかし相変わらず音はだんご状です。しかし一般的にはいい音に入るんでしょうかね。少なくともModel40nのWifi経由の再生音とは大きく差をあけられてしまっています。音の粒立ちや分離感が決定的に違うのです。


それでは、電源をiPower Eliteに変えてみます。バッテリー駆動は4Vなので電圧が低いのです。

一方のiPowerEliteは5Vなので良くなるかもです。


アナログ出力で聴いてみます。


うーーーん。これはあんまり変わらないかもです。


しかしWiiM  Pro Plusのアナログ出力は、Model40nのネットワーク再生音には大きく負けますが、この値段(私の購入価格は2.5万円でした)でこの音なら十分にコスパはいいと言えます。


さてでは先日今ひとつだったNodeと比べてみます。


結論だけ言えば、少なくともアナログ出力で比べる限りWiiM Pro PlusにiPwerEliteを使った音とNODEの音はNodeの方が優れているもののその差は小さいです。


いずれの機種もModel 40nのネットワーク再生の音には大きく劣ります。以前、NA6006とNode 2iとで比べた時にはNode 2iの方がかなりよかったので、この間のMarantzのネットワーク再生音の進化は大きかったと言えます。


しかし、もしもある程度以上のシステムをお持ちで、StreamerとしてWiiM Pro Plusを考えておられるなら、他機種も検討されることをお勧めします。ただアナログ出力での音はまあまあなので、まずは試しにというのであればおすすめです。


今回、NODEもWiiM Pro Plusもデジタル出力が今ひとつだったのは同軸ケーブルがOYAIDE 510だったのが影響しているかもしれません。

ここの質は大きく音に影響しますから。

もう少しいい同軸ケーブルを手に入れて試してみます。


いずれにしても、WiiM Pro PlusはBlueSound Nodeには劣るものの値段を考えれば十分に健闘していると思います。ただ、Model40nの敵ではありません。その意味ではNodeも同等です。