もし興味がある方で、4万円というコストと、結構な場所をとる3Dプリンタの購入をためらわないなら、ここに示す作り方で作ったケーブルの音は購入しようと思ったら、価格以上の価値がある音が得られます。

是非、お試しください。

 

  必要物品

 

ちなみに、3Dプリンターのメーカーはいろいろありますが、息子から教えてもらったEnderというメーカーのものを使っており、非常に満足しています。

私は4万円で購入しましたが、今は同じものが値下がりして、2.7万円で買えるようです。

 

 

使い方は、YouTubeに大量に上がっているので、ご参照ください。

 

さて、ケーブルの作り方です。

まずは、材料です。材料は、PEW線というワニスを銅単線に塗ってある主にコイルに使われる銅線を使います。なんとこの線、目方売りです。私は0.8mmのものを1kg買いました。表皮効果を考慮すると、0.8mm以下のものであればいいと思います。太すぎるとおそらく音のバランスが低域よりになってしまうと思います。

 

 

 

 

 

この線はワニスが塗ってあるので、それを溶かす溶液が必要です。上記、オヤイデのショップで手に入ります。

 

オヤイデの通販には、各種PEW線が取りそろえられているのでそちらで購入するのが一番いいと思います。

 

さて、ここまででスピーカー端子以外の材料はそろいました。スピーカー端子はお好きなものでいいと思います。私はWBTの端子を使いましたが、当時に比べて値段が倍になっているので、ちょっとためらわれます。

 

 

  作り方

 

 

1.3Dプリンタで部品を作る

3DCADソフトを使って、部品の設計をします。線数と長さを決めて、必要な部品数を算出します。経験上、スペーサーは4cm程度に一個必要です。

作る部品は、コネクタとスペーサー、端末端子です。

私が作った時の画像を下に載せておきますので参考にしてください。

3D CADソフトも無償で利用可能です。私は、FUSION 360というソフトを使っています。

上記が末端部品です。28個のケーブルを2つに分けるように内部にトンネルが28本作ってあります。

また、先端部の2本の煙突状の部分から導線が出てくるのですが、その煙突に帯状の突起があります。これは、収縮チューブが引っかかるようにする部品です。

外周にある突起は、メッシュチューブを下のメッシュチューブ押さえと組み合わせて固定するための突起です。

上記はケーブルホルダーの裏表です。2.5mmケーブルを通す穴が28個、コネクタを差し込む四角い穴が周囲に14個、真ん中に表に凸、裏に凹の突起が作ってあります。この突起は組み立てるときにホルダー同士の穴がずれないようにするもので、無くてもいいのですが、これがないと組み立てが極めて大変になります。はじめはこの突起なしで組み立てていたので、気が変になるほど大変でした。厚みは2mm、直径は約50mmです。この辺はお好きな直径と厚み、線数によって円形の穴は数を変えればいいと思います。

この円形ケーブルホルダーは大体、5cm-4cmに一つ必要になるので、1.5mのケーブルを作るには、少なくとも60個以上は必要になります。

 

ケーブルホルダー同士をつなぐコネクタです。長さは5cmで、ずれないようにコネクタの端に突起を作ってあります。長さは写真を拡大するとわかると思いますので、参考にしてください。私は全体の長さは5cmほどです。この部品はケーブルホルダー一つについて1つ必要です。以前は2つ使ったのですが、2つ使ってしまうと可動性が悪くなり、ケーブルがうまく設置できません。自家用に気をつけて使うなら、ホルダー一つに1本で十分です。

この部品は、末端部品にメッシュシースを固定するための部品です。メッシュシース押さえと名付けています。これがないとメッシュシースを取り付けるのが極めて困難になります。

 

 

2.組み立てる

組み立ての工程は以前、ブログにあげましたので、リンクを下記に転記します。

 

まずは3Dプリンタで部品を作り、導線を同じ長さに切りそろえます。これがちょー大変。長さが違うとなんとなく音が悪くなりそうなので、思いっきり引っ張って万力で固定して切断しています。

 

切った導線をケーブルホルダーに通します。このときに写真のようにケーブルホルダーを重ねてワイヤの切れ端で固定してから通すと非常に楽です。このためにケーブルホルダ中央の凸凹を作っています。

 

写真のように組み上げます。このときに、一つのケーブルホルダーには一つのリンクを受けて次のホルダーに向けてもう一つのリンクを出すのですが、受けたリンクの対称位置にあるリンクから次のホルダーにつなぎます。ただ、次のホルダーにつなぐときには、同じ場所ではなく、一つどちらかにずらした位置のケーブルホルダー上のリンク穴につないでいくようにします。つまり、らせん状に組まれていくことになります。こうしないと可動性が悪くなってしまいます。

 

この後、編み組シースをかぶせて、収縮チューブやYラグを取り付けます。メッシュシースは飾りなので、自分で使う分にはなくてもいいと思います。時々、リンクが外れたり折れたりするので、かえってない方がいいかもです。

 

 

もし、できるだけ解像感が高い音を聞きたいけれども、あんまりお金はかけたくない、という方がいらっしゃれば、おそらく投資分以上の価値はあると思いますし、自分でここまで音がいいケーブルを作れたことに感動しました。

 

実際にはこの後、エージングで音はかなりよくなりました。やっぱりエージングは必要なようです。

 

というわけで、もし、作ろうと思う方がいらっしゃれば頑張ってみてください。