YG ACOUSTICSのスピーカーの情報は少なくとも日本語のサイトでは極めて限られています。

 

私はあるショップでANAT IIIの音を聴いて、というか、フロアの真ん中に歌手が立って居るかのよう、何も無い空間から音がする事にびっくりして、『これはどのスピーカーがなっているのですか?』と聴いて、はじめてそこにある黒い大きなスピーカーが鳴っているのだと教えられ、そして、その値段を見て、さらに驚愕したのが初めての出会いでした。

 

その後、オーディオショーに行く度にACCAのブースでYG ACOUSTICSの音を聴くのですが、その音には、はじめに出会ったときの驚愕がやはり再現されており、いつの日かこのメーカーのスピーカーが欲しいなと思って、プライスリストをもらって、『ああ、無理だ・・・・』とうなだれるという10年近くの歳月を過ごしました。その間、何度 "YG ACOUSTICS 中古"というキーワードで検索をかけたことか・・・・

YG  Acousticsと並び称されることが多いのは、同じ総アルミの筐体を持つMAGICOですが、私の耳に合うのは明らかにYG Acousticsでした。

 

そして、2021年、スピーカー探しの旅に出ます。

旅の最後、また性懲りも無く、"YG ACOUSTICS 中古" で検索をかけたところ、なんとVANTAGEの展示品が売りに出ています。値段も、リーズナブル。

速攻で試聴に伺いました。

 

そこで聴いた音は、やっぱりYG ACOUSTICSの音でした。2-3日考えましたが、購入を決め、我が家になってきました。

 



その後はかなり悪戦苦闘しました。




それまでDynaudio Confidence C2に合わせてチューニングしていた環境では、全くの低域不足だったのです。

スピーカーの位置を探し、ケーブルを変更し、様々な工夫をして、今、我が家のYG Acoustics Vantageが聴かせてくれている音は、これまでにないほどの鮮度でレンジも広く、音の定位、広がりともに満足出来る物です。

中でもスピーカーケーブルの変更とStreamerおよびRoon Coreの電源のバッテリー化およびOSコンデンサを使ったコンデンサバンクの音に与えた影響は絶大でした。





ただ、これまでの経験で、まだおそらく上があるだろうなというのは分かるのです。しかしながら、今の音でも十分に満足できています。


今、私が聴いている音はとにかく曖昧さが少なく、いわゆるハイファイ調の音ですが、尖った所はほぼなく、非常に木目が細かく、穏やかに聞こえます。


YG Acoustics VANTAGEにはおそらくスピーカー固有の音というものは存在せず、上流次第でどんな音にも変化する感じです。

そしてその限界はまだ上なのだろうなとも思えるのです。


もしYG Acousticsのスピーカーを検討されている方がいらっしゃったら、高価ではありますが、私は是非にとお勧めしたい気持ちです。