世の中にはLANケーブルと言われるものは山ほどあります。特にオーディオ用と銘打っているものは、とんでもない値段で売られています。


そこで汎用品も交えて、手持ちLANケーブルの音質コンテストを行ってみたいと思います。


参加ケーブルはこちらです。


右から、汎用ケーブル代表ELECOMのCAT8 ケーブルLDOCTT/BM10です。このケーブル、ツイステッドペア4組で構成され、それぞれにシールドが施され、さらに外皮もシールドされています。構造としては結構ちゃんとしています。売価1800円也。


次がDELAのオーディオ用LANケーブルC1AEです。オーディオ用と銘打っているものではAIM電子の次に安値です。売価は1.3万円也。


ついでAIM電子のNA2。AIM電子は元々通信ケーブルメーカーなので結構信頼できるブランドです。こちらの売価は1万円でほぼオーディオ用としては最安値です。


そのとなりはJS-PC audio NOCX2Pro でJS-PC audioのフラッグシップ機です。アースノイズの低減回路が外付けでついています。2.3万円也


隣の薄紫のケーブルはAIM電子の中級機NA6です。売価5万円也。ここへんの価格帯になると頭のネジが緩まないと普通は買いません。音も良くないと困ります。


最後一番左端がアコースティックリバイブのLAN QUADRANT TripleC 売価 9.5万円也。こんな物をこの値段で買ったなんて人には絶対言えません。


さてこのように直接比較するのは初めてです。値段順にならなければ困ります。特に上位2機種。


視聴は2機種を比較して勝ち残りで行こうと思います。


まずはELECOM vs AIM NA2です。



まずはELECOMから聴いてみます。


このケーブル汎用品のくせに極めて取り回しが悪いです。硬い。

さて音はどうでしょうか?


今回はTrepanationとCaravanを視聴曲としてみます。

まずはTrepanationを聴いてみます。

!!!!!!!!!

こ、これは、、、、、、。

音場は広いですし分離も十分です。

低域も引き締まっています。

奥行きも出ています。


これ、オーディオ用ケーブルは勝てるんでしょうか?

真剣にびっくりです。

1800円なら絶対買いです。

濱口祐自さんのCaravanを聴いてみます。


まずギターの音が弦ごとにある程度分離していることに驚きます。楽しいです。音場も広くドラムもいい感じに空中に浮かびます。

このケーブル真剣におすすめです。

次いでNA2を聴いてみます。


果たしてELECOMに勝てるのでしょうか?

まずはTrepanationです。

うーーーん微妙です。悪くはないですが、明確にELECOMに勝っているかと言われると自信がないです。

もう一度ELECOMを聞いてみます

残念ながら完全にELECOMの音のほうが良いです。完敗です。音の広がり、粒立ち、低域の力感全く敵いません。


と言うわけでCaravanを聴くまでもなくコールドゲームです。


では次なる挑戦者、DELA C1AEです。


これはケーブルの作りからしてELECOMの方が良さそうな匂いがプンプンします。

ではDELAを聴いてみます。


????

これは悪くないかも。いい勝負です。音場も広いですし音の粒立ちも悪くありません。


Caravanを聴いてみます。

キチンとギターの弦ごとの音を分離してくれます。ドラムの音も楽しいです音場も広い。


ELECOMを聴いてみます。これはやっぱり結構な差でこちらの方がいいです。Caravanのギターのピックする瞬間の音がELECOMでははっきりと聞こえますがDELAは潰れています。


この勝負もELECOMの勝ちです。


うーーーーん。オーディオ用って謳って1万円以上取ってるケーブルが1800円に負けるってどう言うわけ????。


さてここからは見てくれも高級なケーブルになってきます。果たしてELECOMはどこまで頑張れるのでしょうか?


JS-PC audio NOCX2Pro vs ELECOM です。


これでELECOMが勝ったらびっくりです。

ただこのNOCX2Pro 50時間以上の慣らしが必要とのことですが残念ながら、数時間しか使っていません。と言うわけでそれを割り引いて考える必要があるかもしれないです。


まずはNOCX2ProでTrepanationを聴いてみます。


何でしょうかこの音は。これまで聴いたことがないほど奥行き感が出ています。空間をはっきり感じるのです。

音が解れて広がりが素晴らしいです。音のエッジは全く感じません。ただ音の細部はどうでしょう。ELECOMの方が良いかも。


ELECOMに変えてみます。

音の細部はこちらの方がわかりやすいかも。ただNOCX2Proに比べると音に固さを感じます。これは好き好きかも。

もう一度NOCX2Proに変えてみます。

これは細部が克明に描かれているがゆえに、音のエッジを感じないのです!素晴らしいです。これはすごいです。

Caravanを聴いてみます。

これはすごいです。弦をどっちから弾いたのかまでわかるようです。一音一音表情が違うのが手に取るようにわかります。素晴らしいです。

再度ELECOMに変えてみます。

不思議なことに演奏が早く感じます。一音一音の表情は明らかにNOCX2Proの方が豊かです。


と言うわけでこの勝負はJS-PC AUDIO  NOCX2Proの勝ちです。


長くなったので次の勝負、NA6 vs NOCX2Proは次のブログに書きます。