先日、某ヨドバシカメラで、50代と思われる御紳士がオーディオに興味津々で店員に色々聴いていました。


どうもその方はTRIODE TRV-A300 XRに興味があるようで色々店員さんに聴いています。店員さんはD&Mの派遣の方です。

当然、あんまりおすすめじゃない感を全面に押し出します。


『音は滑らかというか丸みがあって、現代的な感じじゃないですよ。まあ優しい音がします。好き好きですね。あとパワーが無いので現代スピーカーだと能率が低いので小さい部屋ならまあいいでしょうが、迫力不足になって、Rockとかはイマイチでしょうね。』


うーーーー、、、。

真空管だから優しい音って、そんなことありません。

例えば我が家のAtoll IN100SignatureとTRV-A300XRだとはるかにTRV-A300XRの方がとんがっています。まあ効率云々は確かに我が家では効率が良いFounder40Bとの相性が良いですし、おそらく一般的にはその通りでしょうが、場合によるんじゃ無いかなと。それに音が小さくて楽しめないは絶対ないなと。


と言うわけで、Founder40Bを久しぶりにスタンドに設置してMillennium  Paradeを聴いてみました。





この組み合わせでTrepanationを聴いてみます。


おおおおー!

音の分離も良く空間再現も十分に楽しめます。

メインシステムと比べたら劣りますが、この音は十二分に素晴らしい音ですし楽しいです。この曲の持つ魅力はメインシステムと同等に伝わります。良いです。

全然丸い音じゃなく現代的なはっきりくっきりです。


ただ、真空管アンプは結構電源を入れてから時間が経たないと本領は発揮できません。それがトランジスタアンプより長いな、と言う感じはします。


ではスピーカーをPIEGA ACE30に交換してみます。


このスピーカー4Ωで87dbと決して能率は良くありません。

TRV-A300XRの6Ω端子に繋ぎかえて同じようにTrepanationを聴いてみます。


ACE30は見た目からはちょっと意外なのですが、高域は欲張らず中域が非常に充実して音の立体感が秀逸なスピーカーです。

冒頭からその良さが発揮され、音はFounder40Bよりも広く空間に広がります。

ただ、Founder40BとTRV-A300XRの組み合わせで聴けるような現代風ハイエンドを彷彿とさせる解像感の高さは感じませんが空間性に優れた聴きやすい音で、十分楽しめますし音量は写真の位置で一般家庭では苦情レベルの大きさです。Trepanationの面白さはこれも十分に伝わります。


低域は部屋の外に漏れやすいのでマンションなどではこれぐらいの低域の量の方が楽しみやすい気がします。


最後にRockの代表 Nirvana Never Mindを聴いてみます。


冒頭のSmellls Like Teen Spirit。バスドラの特徴的なリズムは十分楽しめますし、かっこいいっです。我が家のメインシステムと比べて最低域以外はまあ良い感じです。この音でお勧めできない事は全く無いです。Atoll IN100Signatureとの組み合わせだとさらに低域に迫力が出るかも知れませんが、例えばDENON PMA-900HNEとの比較だと多分こっちの方が立体感などでいい可能性が高いです。


と言うわけでもしもポップスやRock好きで、現代的な解像感の高い音がお好きな方でも真空管アンプ、少なくとも我が家にあるTRV-A300XRは十分に検討の範囲内にあると思います。


 もしも私がヨドバシに派遣されたら、真空管アンプに興味があるならぜひにと勧めたでしょうね。使い勝手はあんまり良くはないですが、そもそもかっこいいですし、音は十分現代的ですし、ギターの音は綺麗ですし、隣人をノイローゼにしたいのでなければ出力8Wのアンプでも音量はかなり広い部屋でも十分だと思いますし。夜の暗い部屋でうっすら真空管が光るのが美しいですし。

 そして、きちんとほしいスピーカーと組み合わせて実際に聴いてみませんかと提案して、試聴を勧めるでしょうね。まあ量販店だと限度はありますが。


あの方がいい買い物ができているといいなと思います。