NeoStreamの電源を模型用リポバッテリーの11並列にしたところ、音の出方が一変し、とにかく音が柔らかくなり、これまでも柔らかく分解していると思っていたのはまだまだ先があったんだと言うことを思い知らされました。

 

世界が変わったかのように、とにかく音が気持ちいいです。

今日は、中島みゆきさんを聴いています。

例えば、この海鳴り、冒頭のギターから素晴らしいです。中島みゆきさんのボーカルもほんの少しハスキーで、その表情が手に取るようにわかります。

次の化粧は、とにかくボーカルのリアリティーがすごい。流れるな、涙、心で止まれ、って歌詞が、もうね、ほんとにそこで泣きそうになって歌ってるみたいで、ちょっと怖いぐらいです。やっぱり、中島みゆきさんはすごいなと、再認識。

TIDALではまだ配信されていませんが、Roonにはきちんと中島みゆきさんの英語の説明があります。

おまえの家、冒頭の雨音がめちゃめちゃリアル。雷もほんとに遠くで雷が鳴ったみたい。

多重録音のハモリが美しい。アコースティックギターもほんとに綺麗な音です。

 

次の世情、これは冒頭のギターの和音の重々しさ、立体感がこれまで感じたことがないほどです。ギターのアルペジオが真ん中に実体感を持って、浮かび、後ろの方から広がりを持ったコーラスがだんだん近づいてきます。最後に中島みゆきさんのボーカルが真ん中に現れるという、冒頭のプロセスが、これまで以上に意味を持ってこちらに迫ってきます。ほんとに、このブログの説明にある、「いいおとで聞くと、聞き慣れた曲が突然違う面を見せる事があるのです』と言う感じです。

 

ほんとに、ここまで音が良くなると、この方法、全員に勧めたくなります。

デジタル系にとって、これまで考えられていた以上に電源の安定性が非常に重要で、おそらく、非常に短時間で繰り返される電力需要の変動に対して、理想的な環境の構築には、電圧の乱れが、0.5mV以下程度に抑える必要があるんじゃないかと思うのです。これは、外付けのリニア電源などではおそらく至難の業ではないかと思います。そもそも、基盤の抵抗だけでも2-3mΩはありそうですし、コンデンサのESRを考えても、10mΩ程度はありそう。とすると、おそらく、コンデンサの並列化をかなり大掛かりにやらないと、電圧変動は起きてしまうと思うのです。Soulnoteの内部写真で、電界コンデンサが大量に並んでいるのは、もしかすると並列化することで、ESRを低くして、そのことで短時間の電力需要変動時の電圧低下を少しでも抑えているのかもしれないなと思いました。

 

模型用リポバッテリーは安全回路がなく、構造は単純です。その見返りとして、大電力を即座に取り出せるという利点があります。私が使っているバッテリーの内部抵抗は15mΩ程度。これは極めて低い値で、そのおかげで、瞬間ではあっても100C(容量は一本9Ahなら、900A)の大電流を取り出せるのです。これを並列で12本ですから、抵抗は1.2mΩ、最大電流は10000A程度になり、瞬間の電力供給量でいくと、なんと120000Wになります。

まあ、実際にはこんな計算は机上の空論なのですが、少なくとも、このバッテリー系は1A前後の小電力時に限れば、120kWの容量を持った巨大電源としての振る舞いをするはずです。おそらく、需要変動に伴う、電圧変動は0.1mV単位の非常に小さい値となり、そうなって初めて、デジタル機器の動作は設計時に理想としていた動作とほぼ同等の振る舞いができる、と言うことなのではないかと思うのです。

 

それにしても、この音は素晴らしいの一言です。