TIDALで井上陽水さんの楽曲の一部が配信になりました。デジタルリマスター2018とあります。嫌な予感しかしません。


我が家にはLPがあります。こちらは1973年のもの。


さてこれを聴き比べてみます。

まずはTIDALからです。ギター解像感は悪く無いですがヴォーカルとの前後感は分かりにくいかも。特に間のMC部分は観客席との距離感があんまり感じられません。


次はLPを聴いてみます。

まず驚くのはボーカルの抑揚がまるで違うことです。普通はダイナミックレンジがはるかに大きいデジタルの方が抑揚豊かに再生されるはずなのですが、アナログLPの方がはるかに抑揚が大きいのです。全く違う歌い方に聞こえます。アナログはffでの井上陽水さんの声量にびっくりします。ppでの声の質感に素晴らしいと思います。デジタルはおんなじ調子なんです。ギターと歌の分離感もアナログの方がはるかに優れています。アナログは体が動き出すような楽しさがあります。唯一アナログはギターの音のエッジが丸まって聞こえますがそれもあまり気になりません。


客席の広がりもアナログの方がかなり奥行きを感じます。


せっかくデジタルでダイナミックレンジが広がってもこれでは全く意味がありません。


この比較でアナログの方が音がいいのはフォーマットの問題ではなく明らかにマスタリングの問題です。なぜならちゃんとしたマスターなら今の我が家のシステムはデジタルの方がはっきり音が良いのです。


ほんとデジタルリマスターを担当している人に言いたい。元の録音の持つ音質を破壊しないでほしい。それなら何にもしない方がマシです。なんで歌の抑揚まで圧縮しちゃうんですか?

古いポップス好きとしては助けてほしいです。リマスター反対運動をしたいぐらいです。というかコンプレッション反対運動でしょうか。