電源関係を煮詰めて我が家のメインシステムの音質は劇的と言って良い向上を見せました。今や電源改善前とはまるで違う音です。


そんな中で気がついたのは、古い録音がすごく良く聞こえるという不思議な現象です。例えば、1980年台のCD初期のCDや1990年台のCDをリッピングした音源が水を得た魚のように生き生きと音楽を届けてくれるようになったのです。以前は音圧も低く何となく、ぼーっとした感じだったのにです。なんかシンデレラ(灰だらけのエラちゃんの意)がきちんとした格好をしたら煌めくばかりの女性になったみたいな感じです。つまり、これまでも良い音をそのデータの中に秘めていたのに、再生系がその良さを引き出せなかったという感じがするのです。

先程も例に出した


このCDリッピングデータ。1992年発売のベスト盤からのものです。


以前は音場もあまり広くなく、なんとなくぼんやりした音だなぐらいに思っていましたし、やっぱり最新のリマスターの方が良いじゃん、なんて思っていました。



これ、TIDALにあるMQA 96kHzのデータです。


この二つ、音はまるで違います。まず、後者は前者に比べてずっとギターがおんなじようなボリュームでリフを繰り返しています。

一方で昔のデータは抑揚があり引っ込むところは引っ込むし、盛り上がるところではきちんと盛り上がります。


後者の音は全ての音が結構な音圧で聞こえてくるので、細かい音もよく聞こえるのですが、音楽としては完全に平板になってしまっています。


ちなみにプリアンプで同じ音量に聞こえるようにボリュームを調整すると、前者が-38dBに対して後者は-44dBと6dBもの差があります。そして、パワーアンプのピークメーターでは、盛り上がりのある2分15秒近辺のピーク値で前者の1992年のCDが3.8W , 後者のTIDALデータが2.1Wと明らかに後者の方が低いのです。しかし音圧はピークが低いTIDALの方が高く感じますしギターの高域がやたら耳についてうるさく感じます。1992年のCDデータでは全くそんな感じは受けずただ高域が伸びきったように感じ非常に自然に盛り上がり、音の分離も良好で聴いていて気持ちがいい音です。


どうもTIDAL上のデータは何らかの加工がなされており(おそらくいわゆるコンプレッションが掛かっている)、ハイレゾでありながら、可聴帯域の上限や下限に近い部分の音を削って、可聴帯域のデータに割り振っちゃったんじゃないかと思うのです。


これは由々しき問題で、古い曲ではCDのリッピングデータとTIDAL上のデータで他の曲も音が違っているんじゃないかと思われます。


ハイレゾ化した時に、いけてない技術者が勝手にコンプレッションをかけて、データ化したんじゃないかと勘繰ってしまいます。


別にハイレゾ化なんてする必要は全くないと思うのです。少なくとも我が家で聴く限りハイレゾが音が良いなんてことは、少なくともポップスやロックに関する限り、まるでありません。つまりデータが重くなるデメリットしか感じないのです。その上、そのビット数をダイナミックレンジの伸長に使うならならまだしも、CDより更にダイナミックレンジを低くするような処理をするなんて、、、。


TSUTAYAで古いCD借りまくってリッピングしまくります。