今年は、音の入口探しの旅に出ることにしました。そこで、音の入口の「地図」を確認してみようと思います。

 

 

 音の入口の種類

 

音の入口の種類はかなりたくさんありますし、そもそも、入口がどこか、という議論が必要になってきます。

 

1. アナログかデジタルか

 音の入口として、根本的にアナログであるのか、デジタルであるのか、という違いがあります。アナログで新品が入手可能なのアナログレコード再生機器のみです。オープンリールデッキやカセットデッキは既に新品の入手は困難です。

 ですから、今回の旅で、対象として考えるのは、アナログディスク再生装置ということになりますが、ソースの問題を考えると、今回は、デジタル機器を探す旅としようと思います。ただ、デジタルは非常に種類が多くなかなか大変です。

 

2. デジタルの入口の機器達

 デジタルの音の入口は現在混沌とした状況になりつつあります。基本的にデジタル機器は、音楽用のデジタル信号を形成する機器と、デジタル信号をアナログ信号に変換する機器とに分かれています。前者にはCDトランスポート、Streamerと言われる機器や、Roon Coreとしての機器やオーディオ用PCもなども前者に含まれます。さらに、デジタル信号の精度を高めるためのマスタークロックなども前者に含まれるでしょう。

 デジタル信号をアナログ信号に変換する機器としては、CDプレーヤー、ネットワークプレーヤーなどの音楽用デジタル信号を自ら生成し、かつアナログ変換する一体型の機器と、単純に音楽用デジタル信号をアナログ信号に変換する部分だけを受け持つだけのDACとに分かれます。

 基本的に、音楽用のデジタル信号の伝送は、USBにせよ、SPIDFにせよ、一方通行で、誤りがあった場合には訂正されないようです。パリティはあるので、信号にエラーがあったかどうかは受け取りがわが把握できるので、エラーがある場合には、受け取り側で補間することになります。従って、いかに正確に信号を生成し、送り出すのか、そして、送り出した信号をどこまできちんと伝送できるのか、ということが音質に影響します。なかなか、ディスク再生の音をネットワーク再生機器が超えられないというのはおそらくこの辺に原因があるのではないでしょうか。

 

 

 ネットワークオーディオにおけるデータの流れと機器

 

 少し、入口の機器を模式的に描いてみます。

上の図はネットワーク再生時のデジタルデータの流れと機器を表しています。緑の矢印は通常のIPデータ、青の矢印はRoon特有のRAATプロトコルのデータ、紫色の矢印はSPIDFもしくはUSBプロトコルのデータです。

 

この図でわかるように、オーディオ用HUBには非常に多くの音楽データが集中しています。私のこれまでの経験や多くのネット上の情報で、スイッチングハブが音に大きな影響を与えるというのも模式図を書くと当たり前だなと納得できます。

 

紫色の矢印はNAS、Roon Bridge、Streamer、Roon Core(Roon Server)などさまざまなところから、DACに向かっています。これは個々の環境によって異なります。

例えば、TAIKO SGM ExtreamやSilent Angel Z1、Ediscreation Haydnのように、Roon Coreにもなり、USB出力も持っている機器は、その機器内で、RAATのデータをSPIDFやUSBプロトコルのデジタルデータに変換して、DACに向けて出力できます。DELA N1AやFidataなどのオーディオ用NASの多くは、同じように、内部データをUSBブロトコルに変換してDACに送ることができます。

 

少なくともこの図をつらつら眺めるに、Roonを使うのであれば、Roon Coreは核心的に重要だと気が付きます。Roon Coreはインターネット上、もしくはLocal ネットワーク上にあるファイルデータを音楽のデジタルデータとして、Local ネットワーク上に配信する役割を担っています。そして、Silent Angel Z1やTAIKO SGM extremeのようにUSBデータとして出力するなら、さらに、USBプロトコルのデータに変換するという作業を行なっています。おそらく、Roonを使う限り、ここがダメだと全体的にダメになってしまうはずです。

 

Roonを使わないとすれば、選択肢はだいぶ変わります。

まず、Roon Coreが必要ないので、今のDACを活かすのであれば、Streamerのみでいいことになるます。場合によっては、高音質のNASからのUSB接続という選択肢もあるかもしれません。

こういった製品には、Aurender W20SEや、SoulNote ZEUSシステム、Sforzatoの製品群、などがあります。

 

こうして見てくると、私の場合、Roon Coreを再考するか、もしくはStreamerを導入するかという2つの選択肢が最も現実的な感じがします。

 

長くなりましたので続きは、その2に。