先日、TIDALのベスト洋楽よりJ-POPの方がオーディオ的に面白いと書いたのですが、あのリストはかなりHipHopに偏っていた感じだったので今度はAmazonMusicHDの2022年上半期洋楽POPベストとJ-POPベストを比べてみます。

比べたのは


このリストと


このリストを上から10曲聴いて見ての感想です。

実際の曲のリストは


これが洋楽


こっちが邦楽です。


やっぱりJ-POPの方がかなりオーディオ的には楽しめます。


まず最近のPopsは音数が少なく、非常に音作りが単純です。そしてリズム中心でメロディーに見るべきものがありません。

録音も音は真ん中によりがちです。


上のリストの中でそこそこ良い感じに音場が広いのはエド・シーランとチャーリー・ブースだけです。

そのほかの曲はあまりにも音が単純で面白味がないです。音も薄っぺらいのです。

Michael Jacksonの30年前の録音の方が遥かに優れています。

本当に洋楽に何が起きてるんでしょうか?


一方の邦楽は多くの曲で音が複雑です。良いシステムで聴くと音が解れるので楽しいのです。

音場も広く多くの曲が3D的に音が空間全体に散らばって配置されています。



例えば宇多田ヒカルさんの『君に夢中』冒頭はピアノのアルペジオが真ん中の空間に浮かび真ん中の手前にボーカル。その後ピアノのアルペジオは低音に移行し空間全体を満たします。シンセサイザーの効果音が空間のあちこちに散りばめられます。とにかく音に囲まれる感じです。

この音に包まれる感じは多くの楽曲に共通します。ヒゲダンのMixed nutsも同様に音に囲まれる感じです。

音としてはハッキリと宇多田ヒカルさんの方がいいですが。

SEKAI NO OWARIの


Habitも音の鮮度、配置、などオーディオ的には楽しく聴けます。


あいみょんのハートは洋楽に似た単純化された出だしですが音場は非常に広く感じます。この点は洋楽よりも優れています。そして2番の歌詞に入る頃には音が複雑さを増していきます。これも楽しいです。


どうも少なくとも音場の広さや音の配置の複雑さ、音に鮮度ではJ-POPの方がかなり洋楽よりも優れている様です。これには本当にびっくりしました。


というか洋楽が明らかに劣化しているとしか思えません。