先日、MONOボタンを間違って押していて、しばらく、自分の耳がおかしくなってしまったと落ち込んだ話は書きました。そもそも、ステレオ再生されていないので、当たり前なのですが、音がある程度広がりを持って再生され、特に前後方向はきちんと分離して聞こえました。


この記事を読んだある方から、モノラルがピンポイントに再生されないような環境やそれを聞き分けられないような耳で色々語るなとお叱りを受けました。まあ確かにそうかも知れません。しかし音の広がりがなく真ん中に集中しているように聞こえましたが、ピンポイントに真ん中に定位などしなかったのです。それが明らかにおかしく異常な状態だとは思ったのですが、自分の耳の異常だと思ってしまったところがダメでしたね。

 

私は、古い録音は余り聞きませんので、モノラル再生を極めようとは思わないのですが、ステレオフォニック発明以前にもオーディオ趣味はあったのです。真ん中にピンポイントで定位するだけの音なら、おそらく趣味としては成り立たなかったでしょうし、趣味人は当時もある程度広がりがある素晴らしい音を聞いていたのではないかと想像しています。


そこで古いモノラル音源をYouTubeからAirPlayを通して我が家のシステムで再生してみることにしました。音源は以下のものです。


これをPMA-900HNEとPIEGA ACE30とで再生します。


うーん、やっぱある程度スピーカーとスピーカーの間ぐらいの広がりを音によっては持っています。バイオリンはピンポイントに真ん中に定位しますがチェロはもっと広がりを持ってバイオリンの向こうにあるように聞こえます。各楽器は真ん中に寄っていますが分解しているように聞こえ十分楽しめます。正直なところビックリしました。


おそらく部屋の反射音がそのように聞こえさせているのだと思うのですが。どうも昔から、モノラルを一本スピーカーで再生するか2本スピーカーで再生するかで意見が割れているとも書いてありますから、このように広がりを持って再生されるのは当たり前なのではないかと思うのです。我が家のオーディオルームは石井式というあえて反射を抑制しない方式ですので余計そう感じるのかも知れません。


こちらの音源もやはり音は広がりを持って再生されます。特に強奏部分では顕著です。


先日オーディオショップでモノラルカートリッジでJazzを聴かせてもらった時にも、前後方向や高さ方向の広がりは結構十分に分かりました。その時ショップに店員さんがおっしゃるには本当にいい録音のモノラルは時に音が右や左から聞こえているように感じることがあるんですよ、などとおっしゃっていました。不思議だなと思いますが部屋の状況によってはありえるかなと思います。


ということで少なくとも我が家では、モノラルはピンポイントに全て定位するわけではないようです。理由は分かりませんがこの音に私は満足しているので、対策を立てようとも思いません。