ZEN StreamとZEN DAC Signature V2の組み合わせがどこまでメインシステムに迫れるのかを検証してみようと思います。
ZEN DACからパワーアンプ accuphase A200まではiFi audio のバランスケーブルを使います
ZEN StreamはWifi経由でROON Bridgeとして動作させ、ZEN DACの出力は可変としZEN DACをプリアンプとして使います。
一方でメインシステムはLUMIN U1 Mini→Mutech MC3+USB +ルビジウムクロック→Hugo M-Scaler+DAVE→accuphase C3900という布陣ですからもう価格が全然違います。だいたい50倍の価格差です。
まずはZEN Stream +ZEN DAC(以下ZENと省略)です。
まず、アルゲリッチの英雄ポロネーゼです。
うーん、ちょっと厳しいかも。でも雰囲気はよく出ています。細かい響きはつぶれてしまっている感じで、響きの複雑さが足りません。でもメインシステムと比べなければ十分な音かも。ピアノの音が一部不自然な感じになります。やっぱりクラシックは荷が重いかもしれません。
今度はGet Backを聴いてみます。
おおー、これは結構楽しめます。場の雰囲気もまあまあ出ていますし、ボーカルも結構リアルです。ただしメインシステムに比べるとベールがかかった感じですし音の細部が全く再現されていないことに気が付きます。
もう少し今風な曲で聴き比べてみます。
パプリカです。音源はTIDALのMQAハイレゾです。
米津玄師さんの曲の中では比較的システムの差が出やすい曲です。
残念ながらやっぱりZENはメインシステムの敵ではない感じです。最も違うのは低域のキレと、音の立体感です。クラシックのように複雑な響きがないのですがそれでも音の細部はかなり違います。低域については、音が丸まってしまっています。メインシステムではブーンと聞こえるものがボーンという感じです。
とにかく一つ一つの音がクッキリと描かれて触れそうなメインシステムに比べるとZENはのっぺりとしているのがわかります。
うーん、どうもVantage +Chord Musicというスピーカー系に対してはZEN Stream +ZEN DAC SignatureV2は力不足のようです。当たり前か、、、。でもね善戦だと思います。今度、プリアンプC3900を通して固定ボリュームではどうなるかを試してみます。