新型Nodeはノイズサプレス系のアクセサリーへの反応は旧型のNode2iと比べてもう一つでしたが、LANケーブルでは音がかなり変わりました。NA2→NA5のグレードアップでベールを2枚ぐらいとった感じになりました。

 

今回は、なんでLANケーブルで音が変わるのかの理由をWeb上の情報から集めてみました。

 

まずは、録音のプロの方のLANケーブルで本当に音が変わるのかの検証記事です。

録音の世界ではMANDIとDanteという二つの企画があって、どちらもマルチチャンネルを一本のLANケーブルで送っているようです。

この記事での録音は全て、デジタルデータの転送した音をデジタルデータとして録音しているという点で、一般的なオーディオとは異なります。そもそも、この検証自体が、録音現場で、LANケーブルで音が変わってしまうのかの検証ですから、それで十分に検証の価値はあるのですが。

また、記事にもある様に、以前の検証では音が違っていたという事は、少なくともプラセボ効果が大きく、完全なブラインドだと変わらないという事を表しては居ると思います。

民生用のオーディオでいえば、CDのリッピングドライブで音が違うという事が良く言われますが、その点については私は常々疑問に思っていました。私には、完全なビットパーフェクトで転送されただけのデジタルデータを同じ機械にデジタル記録して、その同じ機械で、別の時に再生した音が変わるとはとても思えないのです。

おそらくこの記事の検証は私の直感を裏付けている物だと思いますが、実際にDA変換が入る場合にその音がリアルタイムでどう変わるかの答えではありませんでした。

 

この方も、以前の私と同様、ビットパーフェクトで転送するだけのLANで音が変わるわけがないという考えの方ですが、LANケーブルを変えて音が変わってしまいびっくりされています。この問題は皆さん古くから悩まれているようですね。

 

どうも通常のネットワークによる音声伝送にはオーディオでいうところのClockの概念は無いようで(RAATなど特殊な規格については分かりません)ただのデータ転送です。だとすると、ケーブルで音が変わる原因としては、1 伝送エラーの頻度、2. 電磁ノイズの取り込み量 ぐらいしか思い当たりません。

 

Hermitage さんのブログは以前から参考にさせていただいており、私も光メディアコンバーターのトランシーバーで音が変わるという情報はこのサイトから得た情報でした。

このページではLAN環境で音が変わる原因を

 

1 空中からのノイズ

2 器機そのものからのノイズ

3 通信に必要な他の信号からのノイズ

4 LANケーブルを経由するノイズ

 

の4つではないかと推測しています。これは私も同意します。これらの一つの解決策は光アイソレーションでしょうし、器機そのもののノイズを低減することでしょう。私はこれに加えて、転送エラーの頻度が関係あるのでは無いかと考えています。エラーコレクションが頻回に起きるような状態だとどうしても器機に負荷がかかります。もし、音楽再生とエラーコレクションの指令を単一のCPUでおこなっているのなら、音楽再生自体に影響が出てもおかしくはないのではと勝手に想像してます。

 

 

オーディオ評論家の方のブログです。ケーブルで音は変わるが、使う場所によると書いてあります。これは激しく同意です。使う場所によっては全然変わらないことも多々あります。

 

 

これは、オーディオ用LANケーブルと安物の汎用ケーブルで普通の人が音を聞き分けられるかというテストをブラインドでおこなった物です。見事に聞き分けられていません。

実は私も以前、妻の協力の元、一人ブラインドテストを自作電源ケーブルでおこなったことがあります。テストしている最中に私が持った感想は「やっぱり全然違うじゃん、一聴してわかるもんね」でした。

テストの最後が終わったとき、自信満々にこれ絶対オヤイデだから、とカーテンをとった私の前にはフルテックが・・・・。

テスト結果は見事に統計的に差が無い、でした。でもね、違って聞こえちゃうんですよ。それって重要ですよね???。趣味ですからねえ。

とはいうものの、それ以来、変わったと強く感じたときには、息子を呼んでブラインドで試して、違うかどうかを確認しています。

 

 

さて、もう少し学術的な情報が無いかと思い、J-Stageという日本の科学論文を集めてあるサイトで LAN、データエラー、等をキーワードに検索してみます。

 

 

 

 

 

上記は、1995年のリニアモーターカーに使うデータをどうするのかという論文です。

ノイズの影響で32Mbpsのデータは同軸ケーブルでは数メートルしか伝送できないとのことです。そのため光が必要だと。

やっぱり環境ノイズはかなり影響するんですね。

 

 

この論文は、デジタル音声データの規格についてわかりやすく解説してくれています。結構勉強になります。

 

 

この論文はUTP、STP等のEthernetケーブルのシールド方法毎のノイズ耐性を計測しています。STPケーブルは両端ともに直接設置しないとかえって良くないことがあると書いてあります。普通に使う分にはUTPケーブルの方が良い場合が多いのかもしれません。

 

今日の所はこのぐらいにしておきます。