今から10年ほど前、当時話題だった、LINN MAJIK DSを購入。その音に満足できず、AKULATE DSも中古で購入。それでも、『なんでこんな音が良いと言われているのだろうか』という感想を持ち、ESOTERIC K-03を購入しようやく満足したという経験をしました。

 

当時のネットワーク環境は、玄関のルータからオーディオルームに壁内LANで配線された配線口に、バッファローの安物HUBをつないで、そこにLINNの器機をつないだだけの物でした。NASはQNAPの物。

 

データストリーミングの再生では、当然器機内にバッファがあると思っていましたし、バッファから器機内のクロックで読み出されるはずで、ネットワーク環境がそんなに影響するはずは無いと勝手に思っていました。だから、LANケーブルもそこらで売っている汎用品でした。

 

今、思えばそんな環境でいい音など絶対に出ないだろうなとわかるのですが、当時はLINNの音は私には合わないのだという解釈になってしまったのです。実際、そのネットワーク環境は再生をしてもしばしば止まったり、DSが認識されなくなったりとかなり不安定な環境でした。

 

その後は、ネットワーク再生からはずっと遠ざかっていましたが、DELAが発売され、再び興味が出てきて購入。しばらくはDELA N1A→USB→Esoteric K03の環境で大満足していました。再生はKinskyで操作して、そこそこ安定もしていましたし。

 

2018年、年末にDAVE、その後、HugoM-Scaler、さらに2020年元旦に、LUMIN U1 miniを導入し、本格的にネットワーク再生を目指しました。私がネットワーク環境の改善に乗り出したのはこの頃からです。

 

現在のネットワーク状況は下の画像の通りです。

この中で、最もコスパが高いのは、10Gtekのメディアコンバーターです。

 

メディアコンバータに使うSPFモジュールはかなり音が変わります。おすすめは、パナソニックですが、かなり高価。メルカリを見ているとたまに激安中古が出品されていますからそれを買ってもいいかも。私は2000円で1つ買いました。

 

 

音質の改善に最も効果が高いのは、実はNASではなく、HUBです。DELA S100は圧倒的な効果でした。

 

 

これらのことを知っていれば、LINNのAkulateを売ってしまうことは無かったでしょう。

ネットワークプレーヤーの音に満足できない方がいらっしゃったら、オーディオ用HUBを導入する、インターネットとオーディオ系HUBの間は光メディアコンバーターを介した光接続にする(DELA S100にはSPFモジュールの差し込み口が2つあるので2系統光接続ができます)、Roon Coreとオーディオ用ハブの間を光接続にする、など様々な音質改善のための取り組みができます。特に光接続は効果が非常に高かった割に低コストでおすすめです。

 

私はネットワークプレーヤーの音がもう一つなのを機器のせいにしていましたが、実際には、ネットワーク環境の未熟さがもたらした音だったのだと今になってわかりました。皆さんも、なんで、データ通信が音に影響するんだ、というご意見もおありでしょうが、ぜひ色々試してみてください。ネットワーク環境をよくするだけで音がびっくりするぐらい変わって結構びっくりしますよ。