Accuphase C-3900は通電後24時間をすぎました。

いやー、ほんとにプリアンプでここまで音が良くなるなんて思いませんでした。XP20も素晴らしいアンプでした。値段は発売時の定価で税別150万円とC-3900とほぼ同格の値段ですが、勝負になりません。もう全く違う音です。よく雑誌やネットでC-3900を評して絹のように滑らかと表現されますがまさしくそうとしか言いようがない音です。音はこれまでにないほど3次元的に広がり一つ一つの音が柔らかくそれでいて精緻なのです。

海の彼方の冒頭のドラムは中央で締まりながらも柔らかく鳴り響き、中盤のリズムギターはボーカルの少し上方手前でシャーンと綺麗に柔らかく広く響きます。もう気持ちいのです。

後半のリードギターは正面でさわれそうな感じにメロディーを刻みます。

続く童神では三線が綺麗に聞こえ真ん中で夏川りみさんのボーカルがその表情もあらわに歌うのです。少なくともこの曲がこんなに立体的に響き豊かに柔らかく聞こえたことは未だかつてありません。


これまでアキュフェーズのプリアンプを自宅で聴いたのは3機種です。2018年まで所有していたC-2420と、その後継に買おうと思ったC-2850だけです。C-2850は約1週間お借りしましたがこんな聞こえ方はしませんでした。したら買っています。結局あまり心に響かず、Pass XP20を買ったのです。


それにしてもC-3900はC-2420とはまるで違う音だと思います。C-2420はもっとハイファイ調というか、クッキリハッキリが目立ったという記憶があります。こんなに柔らかくはなかったのです。XP20はどちらかといえば暖かい感じの刺激が少ない音でしたが立体感は素晴らしいアンプでした。

C-3900は立体感、音の刺激の少なさ、精細感を併せ持った感じの音です。気持ちいい音です。


24時間を経過してさらに音が良くなってしまいます。もうそろそろ打ち止めでしょうか。初めの12時間の変化は劇的でそれに比べると少し落ち着いてきた感じです。それとももっとどんどん良くなるのか楽しみです。



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