元々、私はEsoteric K-03+ルビジウムクロックをDACとして、DELA N1Aを送り出しとして音楽を楽しんでいました。当時、その音に非常に満足していたのです。しかし、Analog プレーヤー(thorens TD520)を手に入れ、値段と比較して(当時ヤフオクで6万)その音の良さに驚愕。

お金をかけたらすごいかも、と思い、次々に購入。紆余曲折を経てVPI-Classicの中古、phasemation pp2000のアウトレット、phasemation EA500のアウトレットに行き着きました。phasemationの2機種は新品で小傷のみのアウトレットだったのでかなり格安でした。この音は、完全にデジタル系を凌駕しており、デジタル音源を全く聞く気にならなくなってしまいました。アナログオーディオの難点はかなり音源が限られることです。中古にしても、なかなか出物がなかったりで、勢い、古い70年代頃のpopsのレコードを集めるようになりました。

 

そんな折、Chord がアナログの音に近いとあるオーディオショップで聞き、試しにmojoを購入。本当に私のアナログ再生の音に近づいたと感じました。mojoで個売れほどならと、Chord Qutestを続いて購入。これはかなり良かったです。そして、ついにDAVEに。さすがにDAVE+DELA N1Aの音は私のアナログの音とほぼ同等の感じになりました。その後は、HUGO M-scalerの導入、LUMIN-U1 miniと怒濤のデジタル系拡充に。さらにオーディオ用ハブ DELA s100を導入し、完全にアナログを凌駕した感じになりました。

 

ただ今度は、アナログ時代に良く聞いていた70年代以前のポップスの音源がデジタルにないというジレンマに。そこで、AmazonMusicHDでした。

まあ、AmazonMusicHDにしても、古い音源は限られていますが、それでも他のストリーミングに比べれば大分充実しています。

 

という事で、元々デジタル系大拡充と、AmazonMusicHD導入の原点とも言えるアナログと、AmazonMusicHD+Marantz NA6006+Hugo-M scaler+Daveを比較してみました。

 

これがアナログ再生システム。

まずは、ガロの学生街の喫茶店

 

アナログと、デジタルではマスタリングが違うのでしょう、ボーカルと伴奏の比率が違います。これは結構当時のレコードに共通しています。古いアナログ音源はボーカルがかなり前面に出てきます。音の広がりはほぼ同等。静寂感はデジタルに軍配が上がります。細かい音はデジタルの方が良く聞こえますし、立体感も同等。全体を見ればデジタルが優れますが、アナログもかなりがんばっています。

 

 

次は、グレープのデビューアルバムから精霊流し。これがさだまさしさんのデビューアルバムです。AmazonMusicHDは96kHz/24bitのハイレゾです。

伴奏とボーカルはGAROと同等。ボーカルの鮮度はデジタルの方が高く感じます。ただ、何でしょう。アナログには得がたい雰囲気が。うーん、聞きやすいというか、刺激が少ないというか、細かい音はそれなりに耳に入ってきますし、でも角が立っていないというか。とにかく、良い感じです。

 

最後は、北山修さんのレコード、戦争を知らない子どもたち/北山修詩集。こういった音源はデジタルでは絶対に手に入りません。その中にあるあの素晴らしい愛をもう一度。北山修さんと加藤和彦さんのデュエットです。元々は、シモンズという女性デュオのデビュー曲として作ったらしいのですが、余りにできが良く、二人で発表したのだとか。北山修さんはその後、フランス留学を経て、九州大学医学部の精神科教授となられています。

この音源はも傾向は同等です。ただ、明らかにデジタルの方が良い感じです。アナログ盤は音の鮮度が足りない感じがします。

 

という事で、AmazonMusicHDは私程度のアナログシステムだと、同等もしくはそれ以上のパフォーマンスを発揮してくれそうです。満足です。ただ、デジタル系はまあ、かなり高級な部類ですが、私のアナログ系はまだまだ上がある感じで特にプレーヤーにはまだ伸びしろがあると思いますので、突き詰めたら、やはりアナログはデジタルと良い勝負、もしくは凌駕するのではと言う気がします。