先日Lironeを聴かせていただいて、バロック時代の音楽に興味を持ちました。と言うわけで、今日は楽聖Bachの曲を聴いています。


まずは有名どころでBWV846。これって誰でも知ってる曲だと思います。


平均律クラヴィーア第1巻第1曲 BWV846です。この曲は元々は当時の鍵盤楽器のために作られた曲です。このYouTubeのタイトル、クラヴィーラはよくある間違いです。


さて一般的にこの曲は現代においてはピアノで演奏されることが多いのですが、Bachの時代、この曲は練習曲の位置付けだったので、当時の演奏楽器としてはクラヴィコードという鍵盤楽器で弾かれることが多かったようです。


もちろん公の場ではハープシコードやオルガンで弾かれたようですが、この曲は練習曲の位置付けなので、音も小さく小柄なclavichordで演奏されたのではないかと考えられています。


こちらがクラヴィコードによる演奏です。めっちゃ可愛らしい音です。クラヴィーアとは鍵盤楽器というような意味なので、オルガンやハープシコードで演奏されることも多かったろうと思います。

そもそも現代ピアノなど存在しなかった時代に作られた曲ですから、今のピアノが奏でる澄んだ音の演奏を聴いたらBachはどんな反応を示しただろうなどと考えながら、この曲を聴いています。


やっぱりclavichordでの演奏を聴いた後に、これを聴くとピアノは偉大な楽器だなと思います。もしバッハがこの音を聴いたらびっくりしてピアノ用の楽曲を大量に書くんじゃないかと思うほど音の純度が違います。