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リールーのブログ

映画を観たら感想を、美味しいものとか、書きながら探そう。
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リールーのブログ



2012年 アメリカ

☆監督・・・リドリー・スコット

☆キャスト・・ノオミ・ラパス、マイケル・ファスベンダー、ガイ・ピアース、イドリス・エルバ、チヤーリース・セロン






 「エイリアン」の前日譚とはそこかしこで見かけて、「エイリアン」自体をきちんと観た事がなかったし、どっちかというと苦手(^_^;)で。でも、とにかく前評判というか期待値がかなり高そうだし、こりやあ見ないと!!とは思ってました。




 冒頭の地球(?)とおぼしき惑星の地表を飛行体から舐めるように映し出したような映像がとにかくキレイ。いきなり最初から感動してしまった(*^_^*)

   やがて画面はごうごうと流れる滝を目前にして立つ真っ白い人っぽい人(??)を映し出す。ふいに謎の黒い液体を飲み干す。すぐに彼(?)の身体は裂けだし、滝壺に落下した後はちぎれた腕や足がバラバラに水中を流れ出す。細胞レベルからついにDNAがほろほろに分解され拡散されていくさまを執拗に映し出すからには、もちろん何か意味があるんだろうな、と。



 2089年、エリザベス・ショウ博士とチャーリー・ホロウェイ博士は遺跡発掘で異なる年代の様々な場所の遺跡に同じ星図が描かれていることから、宇宙への招待状だとの結論に至る。


 ウェイランド・コーポレーションのプロジェクトで科学者たちを乗せプロメテウス号は人類の祖先がいるかもしれない惑星へと宇宙を目指す。2093年、冷凍睡眠中の乗組員を乗せたプロメテウス号が目指すLV-223についに到着する。未知への期待と不安の中彼らは船外へ繰り出し目前の構造物の中を探検に行くのだが...。





 メンバーが冷凍睡眠中に船内を闊歩し、一貫して劇中でキーパーソンになるのがデイヴィットだ。アンドロイドだがあまりに精巧に造られているためしょっちゅうほかの生粋の人間である乗組員たちに人間との違いを思い知らされる。そのたびにちょっと悲しそうだったり腑に落ちないそぶりのデイヴィット。彼は感情がない、という決定的な差を埋めることができないのだ。しかし、頭脳は人間を凌駕している彼には秘めた目論見がある。





 着陸後、誰がが作った洞穴のようなところへ進入していく一行。古代語など様々な言語を習得していたデイビットが壁に掘られた文字のようなものを触るとホログラム映像が出現。宇宙人?目指していた人類の創造主?が壁の中へと吸い込まれるように消えていく。果たしてその先には謎の大空間があり、床一面に円錐状の容器が並べられた祭壇のような場所があった。そして先ほどの宇宙人の頭部が落ちていたためショウ博士はそれを持ち帰る。

  


 一方、宇宙船に残る責任者ヴィッカーズが許可なしに何も持ち込んではいけない、と言っていたのを無視して秘密裏に容器を持ち帰るデイビット。




 さっそく頭部を分析する博士たち。DNAを鑑定すると、なんとそれはほぼ人間のDNAに一致していた。



 一方でデイヴィットは持ち帰った容器から取り出した試験管のようなものの中身をホロウェイ博士に密かに飲み物に混ぜて飲ませる。ショウと恋人同士の彼。一夜を共にした彼らだが、翌朝ホロウェイは自分の身体に異変が起こっていることを知る。




 とにかくいつ何が飛び出すやらの、びくびくタイムが後半ほど多くなり、暇こいてるスキはない。しっかし未知の惑星だというのに、しかも異星人(エイリアン)らしき死体や気味の悪い空間にいるというのに迷子になった二人の科学者コンビがくねくねの悪いぶっといミミずのようなものに無防備に近づきすぎるのが気がしれない。案の定ばっく!!と噛みつかれついには体内に侵入されてしまう。ひえ~~~(*_*)



 それ以降ますます忙しいよー(^_^;)

 その迷子の二人を救出に向かった一行は異生命体の存在を知り宇宙船へと逃げ帰るも、ホロウェイ博士が感染しているため船内に入れまいと火炎放射で焼き殺してしまうメレディス。しかもショウ博士といえば、デイヴィットから妊娠を告げられる。が、既に感染していたホロウェイとの仲を指摘され、異様な事態を悟り、なんとオート手術装置で未知の生物を帝王切開で取り出す!



 この手術シーンの緊迫感ったら!!局部麻酔だし自分で鎮痛剤をぶっすぶす打ち、「それ」は取り出してみれば異様なタコのようなっやたらめったら元気に暴れまくるプチエイリアン...。間一髪で縫合ホッチキスで切開部を止め手術台とその部屋から逃げ出すショウ。



そして彼女は、このプロジェクトの大玉ウェイランドが自ら創造主に会おうと乗船していたことを知る。不老不死をかなえるために。デイビットは彼の命を受け調査団とは別行動をとっていたのだ。


 しかし、いざ一行を案内し、生き残りの異星人(人類の創造主エンジニア)に話しかけた途端、デイビットは首を引きちぎられ、ウェイランドらも殴りとばされてしまう。はるばる宇宙のかなたまで来て、彼は目的を遂げることなく死んでしまう。



 その場にいたショウ博士は命からがら逃げ帰るが、洞窟に埋もれていた宇宙船を起動しエンジニアが 地球に向かおうとしていることを知り、プロメテウス号に何としてでも彼の離陸を阻止するように叫ぶのだ。「今地球に帰っても彼らが先周りして地球を破壊してしまうから、帰るべき地球がない!」と。




 武器らしい武器も搭載していないプロメテウス号は、船長の判断でエンジニアの三日月形の宇宙船へ体当たりしてなんとか離陸を阻止した。脱出機で地上に避難していたメレディスも結局落ちてきた宇宙船の下敷きになったぽい。一人生き残り船の残骸に逃げ込んだショウ博士はアンドロイドだから首が取れても生きていたデイヴィットにさっきのエンジニアが怒ってそちらに行くよ!と警告をもらう。しかしショウから生まれた異生物が超巨大化していて、襲ってきたエンジニアをそっちへ誘いこむ。



 デイヴィットを救出し、もう一体宇宙船があるから地球に帰れるよ、と言うデイビットに「地球へは帰らない、エンジニアの星へ行く」というショウ。人間の起源にはまだ先がありそうなのだった。







 さて、つっこみどころ満載、という話があちこちで出てますね。自分も観てる時に素直に思ったのが、



①未知の惑星へ行くのに、あまりに無防備だな。船自体がミサイル一つもない。銃は所持している乗り組み員がいたけど。結局エイリアンに乗っ取られた迷子の科学者が戻ってきたときに撃った程度。


②ショウ博士の手術シーン。科学者として直感でまずい、早く異物を取り出さねば、という危機感は正しいし、行動も素早いが。手術して即あんだけ走ったりなんだり。ああ、早く安静にしてー!と思ってしまった。タフって言葉で片付けられない程、超人的な精神力と体力です。


 

③こんな気味悪いとこごめんだ、と先に戻るつもりが迷子になって洞窟内に取り残された二人。うねうね動く生物にやたら近寄ること!その辺矛盾してるじゃん。というか、既に精神のたがが外れかけてたか(^_^;)




  結局船長が言ったように、この星は彼らの星ではなく、生物兵器の保管場所で、その使い方を誤り自滅しまったらしいのだ。もしかすると人類が核を戦争の抑止力としながら結局それで自滅する、というのを皮肉っているのかもしれない。


 神話でいうところの「プロメテウス」は人間に火を与えたことで神界を追放された。エンジニアは自分の作った人間が不老不死を願い出たことで神(自分達)と同じ地平に立とうとする事に蹄鉄をくだそうとしたのだろうか。それは人間が作ったアンドロイドがもはや人間以上の存在になろうとしている構造にも通じる。




 ショウが「なぜ破壊するのに人間を作ったの!!??」と叫ぶと、デイビットが「生み出さないことには破壊できませんから」みたいなことを言う。どうにも彼は一癖も二癖もあるようだ。


 また「親を殺したい、と思うのが普通では」みたいなことも言う。そうすると、ウェイランドに忠誠を尽くしているように見えて、実は腹の中では親を殺して(乗り越えて)上に立つ、という意図があったのかもしれない。アンドロイドでいろんな機能が優れていて、船内のいろいろな雑事をこなしていたデイビット。人間たちに愛情とか感情とかが分からないもんね、という言われ方をするたびにそこが彼のアキレス腱になっていたのだろうな。暗に人間の方がすぐれているという自意識を持つ周囲の人間達を面白くは思っていないんじゃないだろうか。



 映画を観たり、洞窟内の宇宙船の操作室?のようなところでホログラム化された宇宙の星々が浮かび上がる場面は観客の自分としてもその美しさに圧倒されたが、デイビットもうっとりとその様を見つめる。まるで感情の機微や芸術を理解しているかのように。彼はアンドロイドにはないはずのそういった情緒までも獲得しようとしているかのようだ。




 自分はそこまで深くは気づけなかったが、ほかの感想を読んでみると、デイビットが謎の相手と交信をしていて、その相手がウェイランド社のほかの誰かの指示で動いているんじゃないか、とか、エンジニアにウェイランド氏を引合せる前にすでに十分なコンタクトをエンジニアととっていたのでは?という推測をしている人もいました。更にチャーリーズ・セロン演じるヴィッカーズが人間かアンドロイドか、っていう議論があるようです。



確かに無表情だし、息子のように可愛がってるアンドロイド=デイビットがいるのだから、実の娘のような(!)アンドロイド=ヴィッカーズ、っていうこともあり得なくはない。

 そうそう、ファスベンダーさんははまり役ですね!(^^)! 無機質な美しく優秀なアンドロイドをごく自然に提示してくれます。

 それだけに、悪人顔もせず黒い液体をホロウェイに飲ませたり、数々の意味深な発言・行動にはどんな裏があるんだろう、と謎が謎を呼びます。




 色々考えてみるとますます楽しいですねー。続編もあるみたいですから、これを機に「エイリアン」をちゃんと観てみよう!と思います。(^O^)




  映像のすごさと、ある意味人間の無防備さと甘さ、世界観のユニークさ、など見どころ満載で、何度も見返してもいいかな、と思う作品ですね。あのエンジニアを食い破って出てきたのは、おなじみ「エイリアン」の形っぽかったですもんね。そうすると、エイリアンってーのは、人間もある種彼らの祖先になっちゃうわけですね(^_^;)ワオ!