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リールーのブログ

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リールーのブログ


 


2011年 フランス

☆監督・・・エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ

☆キャスト・・フランソワ・クリュゼ、オマール・シー、オドレイ・フルーロ、アンヌ・ル・ニ





 頸髄損傷した裕福な男性が介護人の面接を行っている。彼は首から下が動かないという重度の障害のため車イス生活だが、秘書や様々なフォローのための使用人がいる。しかし彼の介護役は重労働な上、気難しさについて行けず、しょっちゅう面接を繰り返している状況だ。




 彼の豪華な屋敷に不相応な身なりの黒人のお兄ちゃんが面接にやってくる。一向に名前を呼ばれずしびれを切らし、勝手に面接室へ乗り込みさっさと不合格の判子をくれ、とのたまう。最初から失業保険目当てで来ていたのだ。



 ドリスというその黒人に新鮮味を感じたフィリップ(障害者の人)はなんと採用を決めてしまう。




 ドリスは複雑な家庭環境に暮らしている。貧しい暮らしを支える母親に頭が上がらず、弟は何やらよくない連中と付き合っている。



 住み込みでフィリップの屋敷の中に自分専用の部屋をもらったドリスはその豪華さにご満悦だ。秘書のお姉さんに猛アタックしたり、彼のあけすけな人柄はフィリップやその周囲の人々に新風を吹き込んで行く。

 普通なら障害者に接するときに、遠慮したり気疲れするような気遣いをしてしまうのだが、ドリスの場合純真な子供の様に、フィリップの身体の『不自由さ具合』を素直に驚いたり感心したりしながら学んでいく。



 フィリップも今までにないタイプの彼の天真爛漫ぶりが面白くてたまらない。無知なドリスに絵画や音楽の素晴らしさを教えていくが、ドリスも負けじと現代アートにこんな大金出すなんてクレイジーだ、この程度の絵なら

俺が描く!と。所詮素人のドリスの絵だが、フィリップは富豪仲間をうまくいいくるめてクレイジーな金額で買い取らせる。すっかりフィリップも悪ノリして、ドリスとの愉快な遊びを楽しんでいるのだ。




 スピード狂のフィリップはドリスに高級なスポーツカーを運転させたり、スカイダイビングをさせたりする。フィリップ自身、体が不自由になってから久しぶりに飛ぶのだが、このシーンはなかなか素敵です。体が不自由でも空を飛んでいるときはあまり関係ないようだし、フィリップの喜びが素直に観ているこちらにも伝わってくるようだった。




 断固拒否していたドリスもカットが変わると憮然とした表情で空へ飛びだしていたり、かなりユーモラスな場面が多く、劇場でもあちこちで笑いが起こってました。障害者を題材にしている、ということで重苦しいとか感動的すぎる、とか。ちょっととっつきにくいのでは?という心配もあったけど、まったくそんな感じはなく、こんな楽しい障害者のお話の書き方があるのねぇー(^O^)と本当に愉快爽快に観ることができました。



 またフィリップの楽しそうな笑顔が良かったですね。ドリスにいろいろと経験させて彼の反応を見て楽しんでいるところは、自分が初めて経験して面白かったことを身近な人に面白いんだからやってみて!!って言ってみたくなる事は誰でも経験あると思うけど。そういう感子供みたくドリスといいコンビでアクティブに遊んでいるのが本当に微笑ましいです。



  ドリスの家庭のトラブルもあって一度はドリスを手放すフィリップだが、発作に襲われ後任の介護人では役に立たず、結局ドリスが呼ばれてしまうのだが。フィリップの扱いを心得ているドリスは彼を海沿いのホテルへ連れて行きいい空気を吸わせてやる。


 そこでドリスがフィリップの散髪をしてあげるのだが、途中でいろんな髪型をして笑わせたりするところは、「レオン」でマチルダとレオンが変装ごっこをする場面を彷彿とさせてくれました。






 この映画は実話に基づいていて、最後にそのモデルになった実際の二人の現況が紹介されていました。

 本当に人と人の出会いって奇跡みたいなことなんだなー。ここまで意気投合して家族以上の付き合いにまで

深く関係がもてるなんて、本当にすごいことですよね。どんなに金持ちだからといって、体が不自由ではやっぱり辛いですよね。金に糸目を付けない最高の治療や介護が受けれても、その不自由さをまとってしまった事実は変わらないわけで。片や最下層に近いドリスの境遇では健康でも貧しい、という本当に対照的な二人。人間、なにかしら不完全な生き物だけど、こういうピッタリくる人と出会えた人はほんと幸せですね~(*^_^*)




 ともかく、全編ほとんど笑ってちょっと感動して、という作りなので気張らずに観てほしいなーと思います。

おすすめですよ音譜