リールーのブログ -27ページ目

リールーのブログ

映画を観たら感想を、美味しいものとか、書きながら探そう。
おすすめの本・通販で買った商品の紹介もします!

リールーのブログ


2011年 デンマーク・スウェーデン・フランス・ドイツ

☆監督・・・ラース・フォン・トリアー

☆キャスト・・キルスティン・ダンスト、シャルロット・ゲンスブール、キーファー・サザーランド







これってSF映画でよかったのかな?(^_^;)



 名前がね、「メランコリア」って、こう、うろ覚えながらも、語感からして既に憂鬱な感じがそこはかとなく漂っていますよね。ま、実際精神医学とかそういう分野由来の用語です。そのワードから受ける印象として『天変地異』と『終末への恐怖』とか、ここ10数年盛上がってる地球滅亡ムービーのちょっと色合いの変わったものかな~なんていう想像してました。




 映像がとても綺麗で、迫りくる惑星「メランコリア」も従来の体育会系的な豪快な隕石の迫り方なんかとは対照的に、とても静かに、そして不気味な美しさでもって迫ってくるのがこの作品の方向性を象徴しているようです。




 ジャスティン(妹)とクレア(姉)、それぞれの視点から2部構成で惑星接近の数日間を描いています。



 まずはジャスティンの場合。


 彼女の結婚式の日なわけですが、まず会場に大幅に遅れて到着。幸せな新郎新婦はとっても楽しそう。やきもきして待つ姉夫婦をよそ目に(会場が姉夫婦宅の為)自分の馬に結婚の報告をしに行ったりするジャスティン。あれ。ちょっと不思議ちゃん的、マイペースな彼女の一面が早くも垣間見れます。




 式はジャスティンの気まぐれで大幅に伸びて滞りまくりながら進んでいきます。



 スピーチやケーキカットなどポイントごとにきちんと花嫁らしく振る舞ってはいるものの、やはりジャスティンの行動は謎めいて、しかもかなり情緒不安定であることがわかります。もちろん結婚自体がかなり幸せな反面、急激な変化をもたらすしマリッジブルーなど精神面での重い負担が知られているわけですが。



 姉のクレアや婚約者に愛想をつかされ、ジャスティンは次第にひどい鬱状態へと嵌っていきます。



 一度は自分で入浴すらできなくなるほどに。



 ジャスティンの父と母は離婚していて、二人ともかなり独自の価値観でもって娘との距離を置いている感じで、ジャスティンは誰とも不安を共有もできず、心が安らぐことができなくなっていたのでしょうね。周りの環境が変化し自分の中いろんな感情が処理できなくなり、しかもその混乱を理解してくれる人がおらずに病んでいく姿は、ま、遠い他人事には正直思えませんでした(^_^;)


 誰でも一歩間違えたら、簡単に鬱状態にはまり込んでしまうものなのかも。


 今の時代、もはや鬱なんてありふれた、というか市民権を得た国民病(ま、先進国では皆そうでしょうね)みたいなものです。




 一方姉のクレアは、献身的に妹の面倒を観て、気分を変えるように積極的にジャスティンを乗馬に誘ったりしています。



 しかし、メランコリアは確実に近づいてきている。




 クレアの夫は不安がらせないよう「衝突はしない」と言い、衝突を確信するジャスティンには口止めをする。次第に精神が不安定になってきたのは、今度はクレアの方だった。



 慌てふためき半狂乱になるクレアに対して、冷静に衝突を待つジャスティン。




 馬小屋で死亡したクレアの夫、もはや電気がショートして車も動かず。屋敷の使用人も逃げ出している。



俗世から切り離されたような広大な屋敷の庭でその時を迎えるジャスティンとクレアとクレアの息子。








 普通の(?)地球滅亡もののように様々な国や世間の人々の狂乱が描かれるわけではなく、あくまでジャスティンとクレアとごく限られた身近な人のみの最後しか描かれていない。



惑星の接近という「死」に直結する事態が進行するほどに自分を取り戻していくジャスティン。


それに対して良識ある姉クレアは、普通に取り乱して恐怖している。





 これは「うつ」の人がどのようにこの生きる世界を把握しているか、を正常な人との対比であぶりだしている映画ってことなんでしょうね。



 結婚という制度へ無理やり自分をはめ込み、しかしちっとも適合できない自分と世間との溝が深まるにつれ「普通に生きる」ことが苦痛でしかたないジャスティンにとっては、普通の人からしたら「恐怖」でしかない「惑星の衝突→死」が福音のようにある意味希望の星に見えてしまったのでしょう。




 彼女にとっては「メランコリア」という巨大な美しい惑星は、あくまで「救い」だった...。









 「アイアンスカイ」の総統約で出ていた ウド・キアさんがウェディングプランナーの役で出ていました

!この人、医師とか‘いっちゃてる‘総統とかが見た目からもハマり役なんですが、まさかのウェディングプランナー...。



 そして、ステラン・スカルスガルトさんもよく出ています(^O^)ホント、幅広くご活躍ですねー。そしてクレジットにはもう一人スカルスガルトの名が。息子さん、ってことでしょうか(・。・;




  この映画は、うつであることを楽しめる余裕がある程度の鬱気分の時に鑑賞することをお勧めします。

  あー、早く「メランコリア」来ないかしら~ってユーモア交じりながら真剣さが見え隠れする表情でつぶやいてる人は...ま、その程度なら心配ないか((+_+))ええーっ?? 



 正直何故かものすごい眠気に襲われつつ、しかもPSの調子悪くてしょっちゅう飛ばされて巻き戻して、を繰り返しながら観ていて、途中見れてないところが多そう(-"-)はぁー、映像キレイだし、またそのうち観よっと。