こんな泡沫候補が165万票も取ったとは、驚き、呆れて日本の民主主義に絶望する!

投票率が上がったとか無党派若者が動いたとか色々言われているが、全く中身のない男で何も知らずに165万人もの都民が投票するなんて異常だし、どこか仕組まれていることを想像させるし、こんなことがまかり通るなら民主主義なんて全く信用ならなくなる。

 

 

これは仕組まれた選挙であり、仕組んだ側はこうすれば選挙を牛耳れると自信を持ったに違いない。

昔風の「地盤、看板、カバン」の三バンがなくても、選挙で票を動かすことができる証明となった。

といっても、「カバン」つまり「金」は大量に動いたことと思われる。人に投票行動させるには、必ず何かの働きかけが必要であり、「地盤、看板」の無い者には「金」が必要となるからだ。

 

暇空茜氏がXで「金で戦うやつは政治家やめろとか言ってたのに(多分)一番金が動いた選挙運動をした石丸伸二」と書いている。

 

石丸伸二について、とても面白い情報が紹介されているブログがあった。

必見である。

 

 

政治家が有権者に働きかけるのに一番大事なものは「政治思想」と「政策」つまり、何をやるのか、何が問題なのでどうするのか、である、あるはずだ。

 

しかし、石丸伸二の165万票にはその大事な「政治思想」と「政策」がほとんど何もなかった。いやあるにはあるが、全くの子供だましの中学生程度の中身だった。「政治思想」も「政策」も何もなかった。なのに、165万票を獲得したということのマジックである。

マジックには必ず種も仕掛けもあるはずだ。

マジック・手品が成功するには、「種」と「仕掛け」だけでは成り立たない。もうひとつ必要なのは「観客」だ。つまり観客がうまく「騙され」ないといけない。観客の協力が必須なのだ。左の手元を見るように促されたとき、観客は左を見ないといけない。手品師は右手でごにょごにょやっているからだ。その際、右手を見る観客がいては手品師は困るのである。

マジック・手品が成功する要素は「種」と「仕掛け」と「観客の協力」なのである。

 

石丸伸二の156万票獲得というマジック・手品が成功したのはやはり「種」と「仕掛け」と「観客の協力」の三要素があったからだ。

「種」は石丸が安芸高田市長として市会議員を悪者にして炎上することでネットの中に「石丸伸二」という存在を仕込んだ。「仕掛け」はよく分からないが、ネットや動員その他扇動のプロが大金を使って仕組んだのだろう。これは徐々に明らかになってくるはずだ。

最後は「観客の協力」だ。

これは都知事候補というより都知事候補という名を借りた詐欺師に騙された有権者の存在だ。ねずみ講でも投資で騙される者共もイヤイヤ騙された訳ではない。必ず納得して金をつぎ込んで損をしたのだ。

つまり、石丸伸二という選挙詐欺師に投票したのも「納得」して投票した。つまり、催眠術に掛けられたようにふらふらと投票用紙に自分の意志と思い込んで「石丸伸二」と書いたのである。

その一つの証拠がある。あるブログから引用する。

 

「私たちは変われるし変えられる

出来事から何を学ぶか、、、いつも意識してるけど、東京都知事選

色々意見はあって良いと思うけど、意外だったのが、石丸くんの発言

勝ち負けという表現はそぐわない‼️

一瞬、はぁ???

と思ったが、ハッと気づいた

彼が目指したのは日本が変わること

国民が政治に関心を寄せること

であれば勝ち負けは関係ないよな

ってさ

最後の演説の光景こそが答えだなって思った

少なくともあの瞬間、あの場所は日本が確かに変われた気がする

あの演説で彼は、、、

この時のために自分はキャリアを積んできたんじゃないか?

それに違いない!と思えることができました

そして、、、

自分の人生の使い道が見つかりました‼️

この言葉を聞いた時、涙が溢れたよ。

命の使い道、毎日生きることにいっぱいいっぱいで何のために命を使うのか、

時間とエネルギーは有限だから何に使って、どうなりたいのか、、、 

そんなん考える人の方が少ないんじゃないかな

だからこそ、命の使い道みつけたいよな〜

って思った

彼はマスコミからの質問に対して

できることはすべてやり切ったから振り返ることはない‼️

と言い切った

いまできる目の前のことを一所懸命やりきるからこそ、その先に本当の自分の人生の使い道が見つかるんだと思う

一所懸命に生きてる人ってカッコいいよな

(引用終わり)

 

これを書いた人は若者ではない。もう結構な中年だ。でも書いていることは中学生か高校生のような子供っぽい初心な人生経験が何もないけど世の中に出てうまくやっていけるだろうか、と鬱屈を抱えている若者の声のような気がする。

政治については何も考えていない。今問題になっている生活や国の将来やワクチンやエネルギーや環境問題や経済や財政や政治思想や戦争や文化や国際的な軋轢等々について何か考えているようには見えない。

当然だ。石丸伸二はそんなこと何の関心もないから何も語っていない。ここでは「日本が変わること、国民が政治に関心を寄せること」と石丸は言っているようだが、中身は何も言わない、単に「チェンジ」というのみだ。これは催眠ワードだろう。中身をいわないほうが掛かるに違いない者たちに向けて石丸は語っているのだから。

そして「自分の人生の使い道が見つかりました‼️できることはすべてやり切ったから振り返ることはない‼️」なんていうこれまた中身のない言葉に感動するのである。

 

これで「催眠」は一丁上がりなのだ。自分の意志で投票用紙に「石丸伸二」と書いて投票箱に入れたのである。

これが165万票の正体だ。

民主主義って何だ!これだ!」って昔作家の高橋源一郎がSEALDsに叫んでいたが、まさに民主主義って何なのか、それはこういう中身を問題にしない有権者たちを騙して催眠術に掛けて総動員することなのだ

それを知っている黒幕(何か悪さをしたい金持ち達)と権力欲と野望を持った石丸伸二が手を結んだのだ。そして成功して165万票という結果を出した。

 

高笑いするモンスターの卵石丸伸二

 

ここでの教訓は、金と組織が必要なことはもちろんだが、何も考えていない大多数の日本人民を動かすためには中身(現実の切実な問題指摘や政治思想や政策等々)について語ってはならないということだ。

それを知らずに失敗したのが百田尚樹の「日本保守党」だ。百田は自民党によるLGBT法をアメリカの指示のもと理不尽な法案設立に怒って、自ら政治の世界に入り込むことを宣言してしまった。

ネットでの百田尚樹の人気は半端ないから、百田とその仲間(保守派)が訴えていけば世の中が動くと考えたようだ。私は当時からこりゃダメだな、と感じていたが、もう東京15区補選での敗戦で息切れして百田は代表を降りるとまで言い始めた。政治活動はしんどいからだ。そして善意ばかりで小狡く悪党のように人を騙すなんてことはできなかった。

政治活動には当然な、現実の切実な問題指摘や政治思想や政策等々について語ったから、ついてくるのはわずかで、何も考えない大多数の若者その他の心を掴(つか)むことはなかった。

 

石丸もネットから出てきたわけだが、百田尚樹のほうがネットとリアルともに先輩で石丸が足元にも及ばぬ大先輩なはずなのに、石丸は成功し、百田は失敗した。

百田の日本保守党は都知事選に候補を出さなかった。今石丸伸二の165万票をみて何を思うだろうか。ああ、候補を出しておけばよかった、とでも。いや、もっと無残な結果に落ちていただろう。

百田には石丸陣営のような狡さ、あくどさ、金、組織がない。しかも、何も考えない若者を掴む催眠操作ができない。これでは負ける。だから、百田は都知事選に候補を出さなかったのは賢明な判断だった。しかし、石丸の165万票に百田が何を学ぶかである。あるいは拒絶するかである。

 

私は石丸の165万票に日本の民主主義に絶望する。欧州は独仏英欄等で極右と呼ばれる一番まともな政党が躍進した。これは現実の余りのひどさに各国市民が気付いた結果だからだが、日本は当面は右派が躍進することはないだろう。

石丸伸二に代表されるような中身のないが催眠術を掛けることができるモンスターに注目が集まるだろう。最悪ではないか。日本も移民や経済困窮が更に深刻になっても有権者は目覚めることはない気がする。石丸伸二の156万票をみるとそんな絶望な気分に陥る。

 

テレビが石丸旋風などと持て囃せばはやすほど絶望が深くなる。

テレビが石丸を持て囃すのは、単に165万票獲得したからではない。ワクチン薬害も指摘せず、ウクライナ問題も言わず、積極財政もいわない石丸を人畜無害と判断したから騒いでいるのである。

 

今日のテレビイットが都知事候補4人以外の候補者をエピソード的に面白がって追っていた。

例えば15万票も取った無名の安野貴博、AI技術者で少しはまともなようだが、5位にもなったということでイットは選挙活動を映し出した。

しかし、6位の内海聡氏は12万票も獲得したにも関わらず、一切無視した。それは内海聡氏の主張がテレビ局や体制にとって「有害」だからである。

少し前も参政党を一切無視したのと同じだ。テレビはこういう依怙贔屓を堂々とするのだ。

もし、内海聡氏が165万票取ったら石丸のように騒ぐだろうか。無視はしないものの主張については一切スルーするに違いない。

つまり、石丸は人畜無害とテレビ局は判断したのである。そしてそれは石丸陣営にとっても選挙戦略の一つであったに違いない。もちろん中身があって中身を見せないのでなく、中身(主張や政策)がないから見せられないだけなのだが、それは彼らにとって有利と見た訳である。

 

これが日本の政治状況だ。絶望するしかないだろう。

 

石丸の安芸高田市長としてのデタラメを安芸高田市民がブログに書いている。

これもどこかで紹介したいと思う。