昨日の記事で少し紹介したアイルランド選出の欧州議会議員クレア・デイリー氏はウクライナ戦争にのめり込むEUを徹底批判する。デイリー氏は戦争反対、即時停戦を主張しEUの好戦的姿勢を突いて素晴らしい。こんなスピーチは日本では聞いたことがない。

同じくアイルランドのミック・ウォレス議員も素晴らしい。

EUの他の議員たちは耳の痛いことだろう。

 

欧州議会議員クレア・デイリー

 

欧州議会議員ミック・ウォレス

 

デイリー議員がどんな議会スピーチをしているか動画(字幕付き)を張り付けるのでぜひ見てほしい。

<スピーチ文字起こし 2022.4.8>

 ウクライナ戦争に対するEUの対応は戦争を超えています。武器の山を作って軍隊に対しお金を出しまくり、経済危機を差し置いてロシアに戦争をふっかけている。

ヨーロッパ のいつものやり方ですが、今回は期待通りの結果をもたらしていない。

なぜなら、ここに狂気の本質があるからです。

ロシアにバターを売らないとウクライナ人の命が救われるのですか?アメリカの不潔なガスを買うことが戦争を止めるのでしょうか。もちろんありえません。

何故なら、過去に武力行使を止めるための制裁は成功した事例がないのです。政権交代もありません。制裁が何の効果があったのかというと経済を荒廃させただけです。

今回は戦争に反対しているロシアの人々も含め全員にそれを支払わせようとしている。同時にユーロ圏の人々にもそれを支払わせようとしている。エネルギーコストの高騰に直面し、インフレーションを起こさせ、人々の生活基盤を脅かす、自分で自分を撃っているわけです。

確かにロシアの侵攻は違法だと言えます。ただこのスパルタカスの狂気と罪悪感の欠如は全く別物です。

アメリカがイラクで犯した不法な侵攻を非難するどころか戦いに参加して制裁を加えたりせずにビジネスを続けていますね。イエメンでのサウジアラビアの虐殺、それらの紛争の犠牲者に対して経済援助もせず、人道支援もせず、お金もなく取り残されている。

私たちが喜んでウクライナ戦争でお金が使っているにも関わらずです。本当に気分が悪い。

7週間前ドイツの首相シュルツはハッキリと言いました。ヨーロッパの平和はロシアを叩いて得られるものではない。

私たちが今やっていることは何ですか!

そう、ロシアはこの紛争の代償は払うべきはもちろんです。しかしNATOがやっていることは無視できません。EUに平和を訴える代わりに人々に戦争に興味を持たせ、ウクライナ人もEUの人々も道具でしかないのです。

必要なのは、武力行使を止めさせて、紛争を止め、停戦協定を結ばせて話し合いでの解決によって平和を目指すべきなのです。でなければ私たちも共犯だ!

(引用終わり)

そう日本も完全にウクライナ戦争の当事国になってしまったので、まさに「共犯」でしょう。

 

2022.12.10 クレア・デイリー議員

 

2023.3.19 クレア・デイリー議員

 

2023.6.8 クレア・デイリー議員

 

2022年6月24日ミック・ウォレス議員

 

 

2023年12月17日 クレア・デイリー議員

 

昨日引用したコラムには「最近の欧州議会選挙で議席を失ったアイルランドの欧州議会議員クレア・デイリーとミック・ウォレス」と書かれていたのですが、実際に落選したのかネットで検索したのですが出てきませんでした。もし本当なら本当に残念なことです。

こんな迫力あるしかも中身もしっかりしているスピーチができる議員が日本にもいるといいのですが、残念ながら、与野党には誰もいません。やはり政治家の質が違うのでしょうか。