蚊居肢ブログより。
ジェフリー・サックスの直近発言。最近はほとんど同じ事を繰り返しいる気分がするが、だが他方で、何度も何度も集団的西側の愚かさの指摘を繰り返すべきという心持もある。
◾️和平計画の破綻は、私たち全員が殺される可能性があることだ
ジェフリー・サックス 2024年6月22日
まず第一に、私は今この公の議論において『極右』が何を意味するのかさえ知りません。
いわゆる極右の多くは戦争を止めたいと考えている。
(トラ注:日本では一部を除く保守は戦争をもっとやれと言っている。)
かつては、極右は軍国主義的だったが、今は緑の党です。
ヨーロッパで最も軍国主義的な政党はどこでしょうか?それはドイツの緑の党です。
では、これらのラベルはもはや何を意味するのでしょうか?意味がありません。
私たちが知っていること、そして私は世論調査を注意深く追っています。例えば、人々はヨーロッパの指導者の支持率を掲載しているモーニング・コンサルトを調べることができます。
ヨーロッパではほとんど誰も、わずかな支持しか得ていません。
ドイツでは、ショルツの支持率は20%台前半です。マクロンは20%台、反対派はもっと高い支持率です。彼らは不人気な政治家です。
私の見解では、彼らが不人気なのは戦争について語っているからです。
彼らはヨーロッパを経済停滞と高インフレに導きましたが、それはウクライナの直接的な結果です。
(トラ注:欧州の国民が戦争反対と、まともな考えをしていることが救いです。)
彼らは軍事費の増大とロシアとの戦いの必要性について話している。
そう、国民はこれらの指導者に信頼を寄せているとは思えない。
これは意味不明だ。まったく意味をなさない。
ロシアはヨーロッパを侵略するつもりはない。
ロシアはNATOがウクライナに進出することに反対している。
なぜショルツやマクロンやバイデンにとってそれが理解しにくいのか?
なぜ私たちの主流メディアがこの件について真実を伝えるのがこんなに難しいのか?真実は単純で、率直で、際限なく繰り返されている。
NATOのストルテンベルグ事務総長でさえ、これはNATO拡大をめぐる戦争だと言った。
ゼレンスキー自身の交渉担当者であるダビド・アラカミアは、ロシアが本当に望んでいたのは中立性だと言った。
それが2022年の交渉のポイントだった。
では、この件について正直な議論ができないのは私たちの何が問題なのか?
そして、他の点では賢い人たちから「ウクライナには軍事同盟を選ぶ権利があるべきだ」と言われる。
でも、ご存知ですか? ロシアには米国に「国境に基地を置かないで」と言う権利がある。米国がロシアに「国境に基地を置かないで」と言うのと同じだ。
しかし、米国は一貫性を信じていない。米国は力を信じている。
だから、「我々のする通りにしないで、我々の言う通りにしなさい」だ。
これが私たち全員を殺しかねない。この偽善のすべてだ。
米国はよく考えるべきだ。メキシコが中国に米国との国境にあるリオグランデ川に軍事基地を置くよう誘っても構わないだろうか?
米国がそう言うなら、聞いてみよう。
ワシントンが「そうだ、誰でも選べる。ベネズエラ、キューバ、メキシコ、問題ない」と言うのを聞いてみよう。
いずれにせよ、米国はそんなことは決して言わないだろう。
米国では1823 年以来、201 年間、モンロー主義が続いている。
それは、世界に対して「アメリカ大陸に近づかないように」と言っているのです。国境にさえ近づかないように。「アメリカ大陸に近づかないように」と。
1823 年でさえ、米国は傲慢だった。
この地域、この半球全体はあなたたちには関係ないと言っている。近づかないでください、と。
しかし、ロシアの国境にまで干渉したいなら、それはそれで素晴らしいと。それが自由だと。
いい加減にしてほしい。
(トラ注:アメリカのダブルスタンダードそのものですね。)
繰り返しますが、これはでたらめです。戦争の拡大を阻止するために、真剣に取り組む必要がる。
一年半前のスコット・リッターを再掲しとくよ。
◼️スコット・リッター「平和運動の地獄」 2022/11/26
「平和」や「反戦」を自称する詐欺的な運動の現代の姿〔・・・〕。彼らの小さな青と黄色の旗がそれを証明している。彼らは公然と戦争を支持し、アメリカとヨーロッパの同盟国からウクライナに何十億ドルもの軍事支援を行うことを熱狂的に支持している。この支援は、ロシアとウクライナの紛争という肉挽き機を肥やし、何十万人ものウクライナ人を死に至らしめ、他の何千万もの人々、人間の紛争の火種に巻き込まれた一般市民にとっての苦悩の種とするだけだというのに、である。
「ウクライナと共に立ち上がる(I stand with Ukraine) 」は、いわゆる「平和運動」がなければ今頃は生きていたであろう何万人もの人々の墓碑銘となった。
(トラ注:ウクライナ戦争賛成の日本人は、多くのウクライナ兵士が死んでいったことに心を馳せることはしない。)
はっきりさせておこう。ウクライナの側に立つということは、NATOの急激な拡大、主権国家の憲法上の権威を転覆させるための違法なクーデターを企てる外部勢力、そして国家的英雄に祭り上げられた大量殺人者の記憶を崇拝する白人至上主義のネオナチ超民族主義運動の後押しに立つということなのである。
(トラ注:アメリカは公然とネオナチ・アゾフを支援している。後述)
あなた方は、殺人、レイプ、拷問を支持している。あなた方は、8年間にわたり一般市民を絶え間のない砲撃、女性や子どもを含む何千人もの人々の殺害を支持している。あなた方は、ジェノサイドのための盾として交渉による合意を利用する、偽りの外交を支持しているのだ。
要するに、あなた方は戦争を支持している。しかし、それを認める誠実さはない。なぜなら、正直なところ、あなた方は何も支持していないからだ。
(蚊居肢引用終わり)
ジェフリー・サックスとスコット・リッターのウクライナ戦争れ反対の見解は何度も繰り返し読む価値がある。
欧州の人々は戦争を嫌っていることがよくわかる。アメリカが欺瞞的であることがよくわかる。
日本人は、ロシアがウクライナに最初に手を出した、だからロシアを潰すべきだという子供じみた見方で一歩も前に進もうとしない。そしてたったそれだけの理由で日本も戦争当事国になろうとしている。
「ウクライナと共に立ち上がる(I stand with Ukraine) 」なんてかっこつけた言葉がウクライナ人を何十万も死に追いやったのである。
ロシアを叩くためにはネオナチも許容する民主主義国家アメリカや西側諸国。日本も含む。
大手メディアからの洗脳に騙されない為のブログのシェルリさんが「米国、ウクライナアゾフ連隊(アゾフ大隊)に兵器を供与」と書いている。
「…(米国)自らの国のメディアでも「ナチス」だと認めていたウクライナのアゾフ連隊(アゾフ大隊)に兵器を供与する という決定をさらりと先日発表したのですが、これは今さら発表しなくても 今までも アゾフにはたくさんの兵器が供与されて西側各国で訓練も受けて、彼らはウクライナ軍の中では装備の整って、よく訓練された「エリート」と称されています。
ですから今さら「兵器を供与する」と発表しても 何も変わるものではありませんが、シリアでの戦争と同じように、テロリストに兵器を供与して彼らがドンバスの民間人も殺しているわけですから、あらためて米英の戦争犯罪を確認するために、記事をご紹介します。
ニュース記事はレバノンのメディア、アルマヤディーンで報じられているものです。
US greenlights weapon transfer to Ukraine's neo-Nazi Azov battalion
(和訳開始)
米国、ウクライナのネオナチ、アゾフ大隊に兵器移送を許可
国務省は、アゾフによる人権侵害の「証拠は見つからなかった」と主張している。ワシントンポスト紙は、ウクライナ当局はロビー活動の中で禁輸解除を「最優先事項」とみなしていたと付け加えている。
米国国務省は、これまで 「憎悪の思想」とのつながりを理由に武器の移送を制限していたが、 現在ではウクライナのネオナチ組織アゾフ旅団への米国の武器の引き渡しを許可している。
国務省はワシントン ポスト紙に対し、「徹底的な調査の結果、ウクライナの第12特殊部隊アゾフ旅団は、米国務省が実施したリーヒー審査を通過した」と述べた。これは、人権侵害に関与した部隊への軍事援助を阻止する法律に言及している。
国務省は、アゾフによる人権侵害の「証拠は見つからなかった」と主張し、ワシントンポスト紙は、ウクライナ当局はロビー活動の中で禁輸解除を「最優先事項」とみなしていたと付け加えた。
ワシントンポスト紙は昨年4月、米国務省報道官の発言を引用し、米国がネオナチのアゾフ大隊への武器や援助の提供を禁止したが、同組織の現状維持により実質的な効果はなかったと報じた。国務省報道官によると、アゾフ大隊は現在「別の部隊」となっている。
ロシアの最高裁判所は2022年8月にウクライナのアゾフ大隊をテロ組織に指定した。
暗いルーツ
この大隊のシンボルは、黄色の背景に黒いスワスティカを描いたネオナチのヴォルフスアンゲルである。
「セム人が率いる劣等民族に対する最後の戦いで世界の白人種を率いる」と誓ったアンドリー・ビレツキーによって創設されたこのグループは、米国が支援するウクライナ軍と協力するネオナチの集団である。
2022年2月のウクライナ戦争まで、アゾフは西側メディアや人権団体から非難され、ナチズムのレッテルを貼られてきた。
アゾフはウクライナ軍によるマリウポリ防衛となり、西側メディアは突如としてアゾフを「誤解された自由の闘士」として再ブランド化し、クレムリンをその対極として利用しようと考えた。
国際ユダヤ人NGOの名誉毀損防止連盟(ADL)は、ナチス風のタトゥーを入れているアゾフ大隊の退役軍人を国防総省が表彰したことを非難することを拒否した。
(注:つまり、国際ユダヤ人名誉毀損防止連盟(ADL)はアゾフを非難することを拒否し、アゾフはネオナチではない と見ている ということです。)
ADLが調査報道ジャーナリストのウェブサイト「グレイゾーン」に送った11月9日付の電子メールでは、同団体はアゾフを「かつてのような極右グループ」とは見なしていないと強調した。
(和訳終了)
アゾフはどう見てもネオナチ、というより明らかなナチスですが・・・。
2014年のウクライナでのマイダン・クーデターの首謀者のひとりで、その後ビクトリア・ヌーランドからのご指名を受けて暫定首相になったアルセニー・ヤツェニュク氏まで、「現政権はナチス」だと認めています。」
(引用終わり)
アメリカという「民主主義国家」は、公然とネオナチを訓練し、武器も渡しているのです。西側メディアもアゾフを「誤解された自由の闘士」とまで讃えているようです。そして、ウクライナが遠いところからロシア国内の住民を砲撃する、つまりテロ行為、戦争犯罪を「民主主義国家」アメリカが促しているのです。
もう手垢の付いた「民主主義国家」というのをアメリカに言わせるのを止めませんか、ということです。
民主党のアメリカは狂っているということです。