アメリカではガザ虐殺に反対して各地の大学でデモやストが行われているようだ。そして警察による排除により、多くの逮捕者が出たとのこと。

この全米各地の反イスラエル活動の後ろにはジョージ・ソロスがいて金を与えて動かしているらしいというニュースもある。

 

 

ガザ虐殺については当然反対のデモやストがあってしかるべきで、ソロスが後ろにいてもそれ自体は正しいと思うが、だからなのか、ウクライナのマイダン革命による虐殺やウクライナ戦争に対してはアメリカの学生は立ち上がろうともしなかったのが不可解だ。

 

そんな動きにバイデンが台本を見ながらワァワァ言っているという。

ケイトリン・ジョンストンが次のように伝える。

「ガザでのジェノサイドに抗議する大学生デモへの残忍な弾圧を擁護する発言で、アメリカでは、事態を混乱させたり、誰かを動揺させたりしない限り、礼儀正しい抗議活動は認められるとバイデン大統領は主張した。

「我が国は人々を黙らせたり反対意見を鎮圧したりする権威主義国家ではない」とバイデンは述べた。「アメリカ国民の声は届いている。実際、平和的抗議行動は、重大な問題にアメリカ人が対処する方法として最良の伝統になっている。」

「しかし」と大統領は続けた。

「我が国は無法国家ではない。我々は市民社会で、秩序が優先されなければならない。」

(トラ注 お前がいうな!)

 

 

 続いて、表現の自由の一形態として「暴力的抗議活動は保護されない」とバイデンは主張し、これら抗議活動で我々が目にした唯一実際の暴力が、頭蓋骨や骨を割るため送り込まれた警察や、キャンパス内のデモ参加者を襲撃した親イスラエル暴漢連中によるものである事実を無視した。その代わり「暴力」の虚偽告発に続けて、器物破壊や、破壊行為、不法侵入、窓ガラス破壊など無生物に対する犯罪をバイデンは列挙した。「キャンパス閉鎖」や「授業や卒業式の強制中止」という犯罪行為も彼は列挙したが、いずれもデモ参加者によるものではなかった。

「人々を脅したり脅迫したり人々に恐怖を植え付けるのは平和的抗議行動ではない」とバイデンは述べ、ばかげた主張の具体例を一切挙げず「反対意見は決して混乱を招いてはいけない」とし「抗議する権利はあるが混乱を引き起こす権利はない」と補足した。」

もちろん何の根拠もなく「反ユダヤ主義」についてしばらく大統領はしゃべり続けた。

 

 繰り返すが、この人物は自身の行動に抗議する平和的なデモ参加者に対する権威主義的な警察弾圧を擁護しているのだ。圧制も弾圧も同じアメリカ大統領に承認されているので、アメリカ大統領を批判する人々に対し見られる高圧的な圧制や弾圧を心配する必要はないとアメリカ大統領は言うのだ。

 それが皆さんにとっての民主党なのだ。存在するのはそれだけだ。礼儀正しさに包まれた暴力だ。口先だけ公民権支持を装うファシズムだ。

先日、キャンパスでの反ジェノサイド・デモを鎮圧するためコロンビア大学が警察を導入する少し前、「キャンパス内の反ユダヤ活動家」排除を大学理事会に要求する書簡に下院民主党議員21名が署名した。

「大学が断固行動し、テントを解散させて、学生の安全と安心を確保する頃合いだ」とこの議員連中は宣言した。

 この党は、人々が公民権と社会正義への投票を行う主な理由として、常に公民権や社会正義への支持を挙げ、我々全員見習うよう努めるべき英雄として、いつもマーティン・ルーサー・キング・ジュニアやその他の公民権運動指導者を引き合いに出す党なのだ。

 今や自国政府の虐殺的で不当な政策に対する批判を封じるため、共和党と同じ横暴な措置を連中は公然と支持しており、批判する人々の言論や集会に対する憲法上の権利を無視している。「反ユダヤ主義」と闘い、平和を維持するためだと彼らは言い、自分を進歩的で合理的なように見せようとしているが、現実の行動は、60年代に反戦デモ参加者や公民権活動家を攻撃した暴君連中と何ら変わらない。(後略)」

(引用終わり)

 

「お前が言うな」のオンパレードだ。

バイデンよ、どの口が「我が国は人々を黙らせたり反対意見を鎮圧したりする権威主義国家ではない」とか「我が国は無法国家ではない。我々は市民社会で、秩序が優先されなければならない。」というのか。

国内でそしてウクライナで、世界でアメリカがやっていることは、抑圧、弾圧、圧殺、戦争であり、まさに無法国家そのものではないのか。

 

この欺瞞的な民主党に@eyeballslicerというハンドル名のアカウントが次のようにツイートをしたとケイトリン・ジョンストンは紹介する。

「リベラルとは、現在の戦争を除く全ての戦争に反対し、現在行われているものを除く全ての公民権運動を支持する人のことだ。」

 

軽く読んだだけでは一瞬意味が取れなかったが、じっくり読むとまさに民主党リベラルの欺瞞を指摘しているのであった。自分を棚に上げて偉そうに言う。まさにウクライナゼレンスキーがいつも自由と民主主義のために戦っていると嘘ばかりいっているのと同じだ。

 

これはいい表現だ!なのでこの表現型はいろいろバリエーションを変えて使えるのではないかと思われた。

私もいくつか作ってみた。

 

・「アメリカ民主党とは、現在の不正選挙を除く全ての不正選挙に反対し、現在行われているものを除く全ての公正な選挙を支持する人のことだ。」

 

・「ゼレンスキーのウクライナとは、現在の自国のネオナチを除く全てのネオナチに反対し、現在行われているものを除く全てのネオナチ反対運動を支持する国のことだ。」

 

・「ゼレンスキーとは、現在の自分の汚職を除く全ての汚職に反対し、現在行われているものを除く全ての汚職摘発を遂行する人のことだ。」

 

・「厚労省とは、現在のワクチンによる後遺症を除く全ての薬害に反対し、現在行われているものを除く全ての国民の健康増進を支持する役所のことだ。」

 

・「マスコミとは、現在の言論弾圧を除く全ての言論弾圧に反対し、現在行われているものを除く全ての言論弾圧反対運動を支持する人のことだ。」

 

こういう自分だけを棚に上げる欺瞞を堂々とやって知らんぷりできるのが権力者、堕落した権力者ってことだ。